三橋「オレの中にチンチン・・・」

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※鬱注意
　<あらすじ(屋根裏含む)>
監禁、レイプされた三橋は夜な夜な悪夢にうなされるトラウマ持ちになった。
夢で自分を苛む男から逃れるため、記憶をすり替えようと阿部に体だけの関係を持ちかけ、
事態は改善したかに思えたが…。


犬として三橋を飼う。
冗談にしてもタチが悪い。
ああは言ったが、実際は口が滑ったに等しかった。
俺には三橋もヤケになっているようにしか思えない。
蓋をしておきたいはずの嫌な記憶をほじくり返そうとするなんて自虐的すぎる。
あるいは、もう何も考えたくないのかもしれない。
人に命令されるまま従うのは自分の思考を一切捨ててしまえば楽だろう。
三橋を楽な方に逃がしてやる方がいいのか、つらい体験を乗り越える力を引き出すために
あえて厳しく接した方がいいのか…。

三橋を家に送っていってから俺はずっと考えていた。
俺の返事を聞いてほっとした表情を見せた三橋の心中がまるでわからない。
三橋は本当に俺が残酷なことをしないなんて思っているのだろうか。
目隠しでフェラさせたし、拘束レイプのようなことだってしたのに。
三橋の中で俺が全ての犯罪的な行為を行ったことになれば、もしかしたら何かが変わるな
んてことをあいつは思い込んででもいるのか。
頭が煮えそうになる。
俺は窓を開けて冷たい夜気を吸い込んだ。
三橋も今俺と同じ冷たい空気に晒されているような気がした。