ゴジラ「がおー」

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588アントールド ◆YlCy0FmBNY
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1221975005/417
エロなし注意、ピョアのターン

/三橋

おじさん…思い出した、「中村さん」は、あのお金を落としたのかホテル代としてオレにくれたのか、よくわからない。
もし落としたんだったら、オレは泥棒だ。写メと一緒に泥棒のことも報告して西浦の不祥事にするかもしれないと思うと、怖かった。
ホテルで1時間以上気を失ってて、目が覚めてからメールしたけど、返信はなかった。
オレは全身ベタベタ汚すぎたから、もう1回シャワーで洗った。手足が動くようになっててほっとした。
明日、もう今日だ、またメールして正直にお金が足りなくて使ったことを話そう。返せと言われたら2万円用意しないといけない。
おつりとおこずかいを合わせて、足りない分はお母さんに参考書、買うとか…また、嘘つかないといけないのか。オレは本当にすごく悪い、な。

公園のベンチに座ってきちんと考えたら、まだ絶望の状態じゃないと思えてきた。
大丈夫、呼ばれたら中村さんに会って、お金も返して、怒らせないで、オレにいろいろするのを楽しいと思ってもらえば、きっと大丈夫だ。
今日はたくさん抵抗したり泣いたりしすぎた。そういうのは、やめなくちゃいけない。
「沖 くん!」
「わっ、な 何?」
「ごめ、すみません、でし た!」
「ちょ、三橋何してんの!」
オレは地面に下りて土下座をした。沖君には、とんでもない迷惑をかけてしまった。
あんな写メを送りつけられてきっと死ぬほど気持ち悪いし、明日も朝練あるのにこんな時間にベンチまで連れてきてもらった。
「やめなって!立って、いや座って、お 落ち着けぇ!」
沖君はあたふたしていたけど、どんなに謝っても足りないよ。
秘密が少しバレてしまった。でもそれよりもっと怖いのは、みんなに、いろんな人に迷惑をかけることだったんだ。
「ヘンな、へんな写メ、よ 夜中、朝練なのにっ!こっこれから は、絶対、めいわく、かけ ません!」
おでこがゴンっていった。沖君は、ぎゃあと叫んでオレのおでこの砂をパシパシ払う。
それからオレを持ち上げてベンチに座らせると、向かいに立ってオレの両肩を押さえた。
「三橋、泣いてもいいから、迷惑なんかじゃないから、言って!あの写メどうしたの?」
「おっ、オレ」
「そんで、あのオッサン誰?アイツに、ひっひどいこと、されたのか?」
「…ヒッ……!」
どうしよう。沖君、中村さんのこと知ってる!なんで?