http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1222369344/928 「レン君!俺、金持ちになったら絶対レン君、買いにいくから!」
大地が興奮して叫んだ。
「うん!待ってる!俺、待ってる、ねぇ」
再会を祈ってレンと大地は手を固く握り合う。タイさん以下、猿酒のお仲間はそんな二人を温かく見守っている。
いいのか、それで。と思いながらも、俺は何も言わないでおく。何年か後でも新しい顧客になってくれたら儲け物だしな。
「じゃあまた来年の文化祭も、来て下さい!!」
レンは何も言わずに笑顔のまま手を振った。俺も彼らに軽く手を振って、祭りを後にする。
校門が見えなくなる頃、横を自走する台車の上に座ったレンが俺のズボンの裾を掴んできた。
「歩きにくい」
俺はレンの手をズボンから剥す。
「ご、ごめ、なさいっ」
肩から提げた荷物満載のバッグをレンの膝の上に置く。
「持っとけ」
「う、うん」
ショボンとなったレンが荷物の上に置いた手を掴んで握る。
「これならまあいいや」
「……うんっ!」
「酒はもう飲むなよ」
「うんっ」
てくてくと俺は駅までの道のりを歩いっていった。
夕飯の最中に皆に今日の事を喋りながら、猿酒を買ってくれば良かったと後悔してたら、チャイムが鳴った。
ルリが素早く表に出て行く。
「特急便だって!一人じゃ持てないから手伝って!」
「へ?誰からだ」
皆でぞろぞろと玄関へ行く。荷物を確認すると、崎玉の連中からだった。
学校で別れてから5時間経ってない位なのに、仕事早いな!偉いぞ!
「お前、どんだけ買ったんだ?」
親方が不審がる程でかい箱をチヨが率先して開けると、中から、大量の農作物が出てきた。