ゴジラ「がおー」

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383偽りの螺旋・崎玉の場合
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1222369344/928
「レン君!俺、金持ちになったら絶対レン君、買いにいくから!」
大地が興奮して叫んだ。
「うん!待ってる!俺、待ってる、ねぇ」
再会を祈ってレンと大地は手を固く握り合う。タイさん以下、猿酒のお仲間はそんな二人を温かく見守っている。
いいのか、それで。と思いながらも、俺は何も言わないでおく。何年か後でも新しい顧客になってくれたら儲け物だしな。
「じゃあまた来年の文化祭も、来て下さい!!」
レンは何も言わずに笑顔のまま手を振った。俺も彼らに軽く手を振って、祭りを後にする。

校門が見えなくなる頃、横を自走する台車の上に座ったレンが俺のズボンの裾を掴んできた。
「歩きにくい」
俺はレンの手をズボンから剥す。
「ご、ごめ、なさいっ」
肩から提げた荷物満載のバッグをレンの膝の上に置く。
「持っとけ」
「う、うん」
ショボンとなったレンが荷物の上に置いた手を掴んで握る。
「これならまあいいや」
「……うんっ!」
「酒はもう飲むなよ」
「うんっ」
てくてくと俺は駅までの道のりを歩いっていった。


夕飯の最中に皆に今日の事を喋りながら、猿酒を買ってくれば良かったと後悔してたら、チャイムが鳴った。
ルリが素早く表に出て行く。
「特急便だって!一人じゃ持てないから手伝って!」
「へ?誰からだ」
皆でぞろぞろと玄関へ行く。荷物を確認すると、崎玉の連中からだった。
学校で別れてから5時間経ってない位なのに、仕事早いな!偉いぞ!
「お前、どんだけ買ったんだ?」
親方が不審がる程でかい箱をチヨが率先して開けると、中から、大量の農作物が出てきた。
384偽りの螺旋・崎玉の場合:2008/09/28(日) 19:48:23
>383
「お金、これ、鈴木さんのポケットマネージャ無かったよね?」
今月の財布係のマリアが眉を顰めるが、俺が買った量より遥かに多い!
「あ、メモ」
チヨが荷物の上に置かれたメモを読み上げる。まあ、今日迷惑掛けたお詫びを多少入れとくってこった。
その中に、俺は例の猿酒が大瓶で3本入ってるのを発見する。ありがとう!崎玉!万歳した俺に、釣られてレンも万歳する。
親方が猿酒を手に取る。
「飲むか?」
「飲みましょう!」
「飲むぅっ!」
「レンは駄目!」
今日の事、忘れたのかよ。まあ今日の事もレンが悪いんじゃないんだけど、釘は刺しておかなきゃな。
愛玩人達に箱の中身をちゃんと仕舞っておくように命じて、俺と親方は居間に向かった。

*

11月2日(日)晴れ
今日は崎玉農業専門学校の文化祭にレンと行った。
レンはアルコールに弱くて酔って学生とエロリンキューだった。
明日は培養房を開ける日だから、愛玩人達は大掃除してたそうで家の中がキレイだ。
夕飯は焼肉だった。旨い。

おわり。
読んでくれた俺ら、ありがとうなー。