三橋「男に犯されたいんだよなあ?このゲイ野郎!」

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156偽りの螺旋・崎玉の場合
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1221838796/587
イッチャンは教室の中の状況を見て立ち尽くす。惨状と言った方がいいかな。
「う、あ、あ」
口から言葉にならない呻きが漏れる。そりゃそうだ。
俺だってこの年頃に唐突にこんなのを見たら、度肝を抜かれるなんてもんじゃない。
そんなイッチャンの初々しい学生っぷりに汚れちゃった自分を省みてちょっとだけ落ち込む。
そして、さっきまで初々しかった大地君はと言うと、レンの尻に手を掛けながら、先輩に質問する。
「あっ、イッチャン先輩!直腸に手を突っ込むための薬、ないっすか?」
「え、あ、牛用なら確か持ってたけど」
普通に答えて、教室の隅へ行き置いてあったバッグの一つをイッチャンは開ける。
思考を凍結してる時って、言われた事にも普通に後輩からパシらされてる事にも、疑問も抱けないよね!じゃなくって。
「牛用って何さ?」
俺の疑問に大地君……ってああもう!呼び捨てでいいだろ!大地はニコニコと牛の直腸の触診用だと答える。
いや、そうじゃなくって人体に使っても安全なのか?て言うか、それを携帯してるイッチャンって何者?
そんなに頻繁に牛の直腸に触診してるの?疑問が俺の脳味噌をグルグル回る。
「大丈夫っすよ!」
不安そうな顔でもしてたのか、大地は俺に力強く言ってくれた。
一瞬、クラッと気が遠くなって忘れていた喉の渇きを思い出す。
「えっと、あの……水、貰っていいかな?」
「あ、はい!すんませんっした!」
触診用の瓶を小脇に抱えて両手で差し出されたコップを受け取り、一気に飲み干す。……ん?
これは!水じゃねー!騙された!これは般若湯!……うふふふふ。うん!
「よし!じゃあ頑張れ、大地!」
「うっす!」
俺の応援に良いお返事をした大地は、手にたっぷり取ったジェルをレンの尻に塗りたくる。
「つ、冷たっ」
「あへ、いほ、あ、す、すんませんっ!!」
と謝りながらも、牛相手に慣れてるせいか大地の指はごく自然に直腸へと進んでいる。
「ひぁあぁぁああああんっ!!」
レンが馬の如く嘶いた。
「よーしよしよし、大丈夫だよ、大丈夫!」
うちの近所の動物好きの口調にそっくりだよ、その言い方。