クリフト「メガンテ!メガンテ!メガンテ!」

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393平日 ◆GE/o/rZFvA
※捏造注意
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1217680074/449,522,559,605,625

「あ、いや、怒ってるんじゃないんですよ。すいません」

兄ちゃん、何をモタモタとやってんだよ・・・。
オレは内心頭を抱えて、三橋さんにぎこちない笑顔を送る。
全ての始まりは、クリスマス前のオレの失態だ。まんざらオレも無関係ってわけじゃない。
これだけ長い間オレ自身がきっかけで一組の夫婦の不穏な日々が続いていくのは、正直良い気分じゃないよね。
あれだけ好き勝手やって言うのものなんだけどさ。

「よしっ、わかりました」

口に当てた手をポンと三橋さんの肩に置いた。
下を向いていた三橋さんが突然の衝撃にひっと息を飲む。

「オレに任せてください!」

力強く言ったオレの顔を三橋さんはポカンと見つめた。オレは一人息巻いて三橋さんに「大丈夫」と言い聞かせ頷く。
オレの勢いに押されてか三橋さんも一緒になってコクコクを首を上下させた。
ニッコリと笑いかけ、オレはもう一度三橋さんの肩をポンポンと叩いた。

「あ、あ、あの、あ、の・・・、シュン、く・・・」
「じゃあオレはこれからバイトなんで。また近いうちに三橋さんの家に行きます!」
「あ、の、」
「それじゃまた!」

三橋さんに手を振ると、オレは急ぎ足で駅へと向かった。

頭の中では今後の作戦を考える。
こうなったら乗りかかった船!不器用な二人のためにオレが人肌脱ごうじゃないか!
我ながらなんて兄夫婦想いの弟だと感心しながら、オレは意気揚々と足を進めた。