家臣「上様!上様!!」

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212偽りの螺旋・三星の場合
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1219386319/449 おやすみはし。
改めて正座しなおしたレンは織田選手のチンポと向かい合う。
「じゃあ、いきます」
おう、と織田選手が答えたのを合図にそっと竿に手を伸ばす。
柔らかく、竿に触れる。そのまま、つっと先端まで行き、また根元まで下ろす。
それを何回も繰り返す。単純な動作。単純すぎる動作。しかし、レンの額には汗が浮かぶ。
単純な動作に込められた繊細な職人技の数々。
「『堕天使のフェザータッチ』か」
レンの108ある性的必殺技の一つの名を俺は呟く。あ〜あ、やばいな、織田選手。レンを本気にさせてしまった。
聞くからに中二病っぽいネーミングセンスの持ち主は本人の名誉の為に伏せておこう。
「ふうぅうううう」
織田選手が低い声で息を吐いた。腹筋に力が入っている。

あの動きは羽根のように軽く繊細に、相手へ快感を与える。
だが決して一定以上の快感を与えられず、ただ追い詰められていくばっかりだ。
あれはもう快楽と言う名を借りた拷問と言っても良いだろう。
すごく気持ち良いのに、イけないんだからな。
最終的には、自分から相手に快感をオネダリすると言う屈辱を味わう事になる。
しかしそれには、性器と指が付かず離れずの状態を保つ必要があり、レン自身にも多大な集中力を必要とする。
それにしても、レンの性技の向上の為の訓練、新技開発の為の研究、それらに掛ける意欲は凄まじい物がある。
そして、新たな技術の開発への踏み台になった俺を誰か褒め称えてくれ。
レンが自分自身で試した技のうち、そこそこイケてるのを自分以外の人だったらどうなるかと言うことで、俺が新技の実験台となったのだ。
ちなみに親方は「男になんてしていらん」と断固拒否していた。ひどいや、親方。
それにしても何て無駄な事に労力を費やすのだろう。
そういう店で働くならともかく、レンは基本的に『ミハシ型男子タイプ』と言う肉体の具合を確かめられることだけが仕事であって、『レン』個人の技術なんて必要とされてないのだ。
なのに、レンは誰に命じられたわけでもないのに、熱心に練習を繰り返す。阿呆だからな、コイツ。
俺がぼんやり考えている間も、レンの手は単純な動きの繰り返しだ。
織田選手の息が抑えようとしても抑え切れないくらい、荒くなっている。
きっと期待してたのは緩急付けた快感だったろうに、予想が外れただろうな。残念ですね。
「こ、このまま、1時間いくんか?」
「い、いきます」
レンは宣言した。織田選手からの要望が無い限り、このままってことか。