野球部「三橋は部のお稲荷なんだよ」

このエントリーをはてなブックマークに追加
842偽りの螺旋・三星の場合
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1218444689/881 女体ちょっと注意。おやすみはし。
もっと時間を掛けて、ちゃんと畠選手専用に改造したんだったら、もっとレンは楽だったろう。
だけど、今回1回限りと言う事でやったことにはどうしても限界が合って、その皺寄せをレン自身が受けることとなった。
ふひ、とレンは笑った。
「良かった、オレ、ちゃんと出来て」
偉い偉いと褒めながら、俺はタオルを出して、なるべく優しくレンの体を拭く。そこへ、扉からマリアが覗く。
「大丈夫?」
俺は手招きして、二人でレンをメンテ用の処置室へ運び、メンテナンスマシンにセットした。
「ふーやれやれ」
細い体と言っても、16歳の肉体はそれなりに大人で、二人で運ぶのは大変だった。
コンピュータに今回のような時の為のプログラムを始動させる。後は機械任せだ。

マリアと二人、応接室に戻るとチヨを膝に乗せた畠選手が親方と語り合っていた。
「ほら、見ろ。サイン」
自慢げに掲げたのは、先日レンが貰ったレプリカユニフォーム。いいのかなあ、一応レンの物なのに、サインさせちゃって。
まあいいっか。俺はその事には目を瞑った。
「あのう、レン君、どうだった?」
難しげな顔をする畠選手の斜向かいに腰掛ける。
「大丈夫ですよ。まあ明日一日はゆっくりさせますが、明後日からはいつも通りってくらいの大変さです」
「そうっすか。あ、今、佐藤さんと注文の話をしてまして」
本当かよ、親方。何がサインだ。まずそれ言って下さいよ。
それから、3人で畠選手の注文をまとめていく。色々考えたけど、チヨと同じのがいいこと。
畠選手のサイズに合わすのは必須なので、外科手術と、道具を使用してと、魔改造系の遺伝子を使うことのどれがいいかをメリットデメリットを込みで説明し、選んでもらう。
その他にもオプションを数点、案外、性格とかの好みもみっしり言ってきた。
ある意味、結構な必死さにずっと理想の相手を妄想してきたんだと、その魔法使いっぷりにちょっと安心した。

畠選手の語りが長い場面が何度かあったものの、注文についての話し合いは順調に終わった。
「ではここにサインを」
契約書にデジタルサインを貰う。
「では、培養房が空き次第、仕込みますね。ありがとうございます」
俺と親方、愛玩人達が深々と頭を下げる。
「あー、帰る前にちょっとレン君に会えるかな?」