俺ら「三橋は超かわいい愛され投手」

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98偽りの螺旋・三星の場合
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1217861634/879 なんか前回ので終わりじゃないよってことで、つい書いた。おやすみはし。
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一日の疲れをチヨに揉み解させる夕方。ラジオからは、昨日に引き続き、三星のデイゲームの中継を流している。
今日も勝ちそうだなと、ぼんやり考えていると、店の扉がベルの音も軽やかに開く。
「はぁ〜い」
傍で鞄の補修をしていたマリアがすばやく立ち上がって、出迎える。
「ういーっす、失礼しまーす」
入ってきたのは、運送会社の制服の男達だった。
「おおお、でかい!」
二人係で運んできた段ボール箱は、余裕で人一人入れそうなサイズだった。
「ここ、佐藤愛玩人工房さんですよね?愛玩人のレン様宛てにお荷物です」
「ありがとうございます」
マリアが差し出された伝票にサインをする。
「ありがとうございましたー」
礼を言って帰っていく男達を見送って、俺達は箱に群がる。
送り主を確認するまでもなく、箱の側面にはアスター君がプリントされている。
「昨日の今日でか。出来る男は仕事が早いねえ」
俺は裏で工具の準備をしているレンを呼びに行かせる。すぐにやってきたレンは箱の大きさにパニックを起こす。
「ど、ど、ど、どうし、よう!?箱、でっかい!オレ、え、えと、あの」
「まあ落ち着け」
どうどうどうと、馬の子を宥めるようにレンを宥める。
深呼吸させ、レンがひとまず落ち着くと、どうしたら良いのか聞いてきたので、箱を開けろと答えた。
あまりの大きさにどこから手を付けたら良いのか途方に暮れるレンに後からやってきたルリが手伝って、開封した。
中には予想通りの三星のグッズ。しかし予想以上の量!
「す、す、すおっすごいっ!」「わあ!」
歓声を上げて、愛玩人達は箱から中身を引っ張り出す。
雑多なグッズに、俺は売店の商品、全種類かよと、思わず昨日の店頭価格を思い出して俺は試算を始め、そんな自分に自己嫌悪する。
いい加減大きな箱だったのに、更にギュウギュウに詰め込まれていたらしく、店頭は三星マークのグッズで溢れかえる。
「ここで売店でも始めんのか?」
騒ぎを聞きつけて奥の作業室から出てきた親方も呆れたように呟く。
昨日の出来事は一応話してるんで、それについての言及はない。