俺ら「マイネームイズ ザーメン!!!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
780fusianasan
おやすみはし。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1217090071/40
「あ〜そうやな。じゃあ掻揚げ丼だけでええわ」
傍にいた新人の選手が手を挙げる。
「俺、食うから注文そのままにしておいて〜」
「ほな、注文、そのままにしといてや」
おばちゃんがは〜いと腹の底から威勢の良い声を出す。
「食べたッ!」
丼に顔を突っ込むようにかっ込んでいたレンが丼を机に置く。
「口元、きれいにしろよ」
俺は手元にあったお絞りで、レンの口の周りを拭く。
「んんっ。すずき、ありがとう」
にこっと笑うレンの頭をグリグリ撫でて、織田選手と一緒に行くように言った。
レンは大きく頷いて、織田選手の後に付いて、席を外した。

程無くやってきた掻揚げ丼は素晴らしかった。
小海老はプリプリで銀杏はホクホクしてて、玉葱や人参の甘みに、キクラゲの歯応え、ホタテも入っていたりしてるんだ。
他にも色々入ってる具沢山な掻揚げ丼を、俺は火傷しないようにしながらも、口いっぱいにホフホフ頬張った。
やべえ、俺、この近所に住みてえええ。
「旨いっすね〜」
「いやもうここの大将は球場が出来た頃からずっとやってるんですよ」
あ〜だから、壁に選手のサイン色紙がいっぱい貼ってあるんだと納得しながら、俺は美味しく平らげた。
味の余韻に浸っていると、体が震えた。
あ〜昼間っからアルコール飲み続けてるもんな。
「よいしょっと」
掛け声を掛けて立ち上がる。寄ってない時は無言だよ、まだそんな年じゃないよ、俺。
グダグダと脳内で言い訳しながら、便所へ向かう。
「ん〜?」
なんだか騒がしい気配がある。音としては五月蝿くないんだが、緊迫してる?
喧嘩だったらどうしようとビビりながらも尿意に負けて、俺は扉を開けた。
ケツが有った。ガタイのいいオッサンがズボンを下ろして汚いケツを晒している。俺の酔いは一気に7割がた醒めた。
違う、これは畠選手か。そして、奥にいるのは織田選手。間で立ち四つん這いなのは、レンか?