明日は漫喫にアフタ入ってるかな。おやすみはし。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1216824436/354 三星の選手と言っても数えてみれば6人だけなのだが、野球選手は体が大きいせいか倍は人数がいるような存在感がある。
初めて間近で見る己がヒーロー達の降臨に、年少二人は興奮しすぎて声も出ない。
すぐに叶さんと織田選手、畠選手が親しげに肩を抱き合う。
「おおお、父さん!織田選手と知り合いなの!?」
「おお〜これが叶の坊か!ほんま叶の小っさい頃にそっくりやのう」
織田選手がすぐに修悟君の頭を撫で繰り回す。
「俺らは、叶と高校の時、一緒に野球やってたんだ。甲子園にも行ったんだぞ」
顔が怖いし、縦にも横にも大きな畠選手は一見怖いが、案外面倒見がいいらしく、二人の世話を焼いてくれてる。
最初は腰が引けてたレンと修吾君もすぐに懐く。
「すごーい!!」
レンと修悟君の言葉がハモる。キラキラした眼差しで元チームメイト達を見つめる。
前々から叶さんは同級生の織田と畠から、久々に会おうと言われていたらしい。
最初は嫁さんと下の息子も連れてくるはずだったのが、一昨日に下の息子が水疱瘡に掛かったので、今日来れなくなった。
水疱瘡なんて注射1本で治るもんだけど、やっぱり二、三日は安静にってことらしい。
それで観戦を誘われついでに、試合後の飲み会に俺達の様な部外者も参加させてもらえたわけだ。
すぐに俺やレンも彼らに紹介される。
「へ〜愛玩人工房かあ。うちもニシヒロおらんようなったし、そろそろ新しいの欲しい思っとってん」
「お前なあ、稼いでるんだから、すぐ新調しろよ」
呆れたように織田選手言う叶さんに、畠選手が声を掛ける。高校時代もこんな感じだったのかな。
「まあまあそう言うなって。忙しかったんだろ、織田も」
「そうやねん。折角稼いでるんやし、今度はオーダーメイドしたいやん?
せやから色々考えてるうちに面倒になってもうて、今、レンタルでしのいでんねん」
話は右になり、左になりしながらも、俺達は席につくと、泡のピンと立ったビールがすぐに回されて、乾杯をする。
未成年者はジュースだよ、勿論。
食べ物が運ばれてきた途端、レンと修悟君は食べ物に夢中になる。
俺も運ばれてきた唐揚げを摘む。ううむ、旨い。
そんなに立派な店構えじゃないから、あんまり期待してなかったのに、本拠地帰還時の打ち上げに使われるだけはあるな。
運ばれてくる料理はどれも絶品で、俺はその度に感激し、織田選手は自分の手柄のように鼻を高くした。
子供がいるから多少上品に、それでも体育会系のがさつさで、野球の裏話やら、他愛ない恋話などで盛り上がる。