三連休の思い出がmihashianaしかない!
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1216623735/323 俺は田島に直接答えず、レンの方を見た。
「判ったか?レン」
「わかった、と思う、です。多分」
青ざめた顔で頷くレン。田島の方へ向き直り、頭を下げる。
「ゴメン、なさい。ゆーいちろう。記憶を消去するんじゃなきゃ、新しいオレを、買って、下さい」
「は?」
田島がぽかーんと口を開けた。
俺はそれを見て、誰でも口を開けた顔はちょっと間抜けに見えるなあと思った。
「なんで、なんでだ、レン?俺の事が嫌いなの!?」
勢いよく詰め寄る田島にレンは一歩二歩と後ずさる。
「ち、ちが、う。そんなこと、ない。だけど」
「だけどなにっ」
田島も必死だ。そりゃそうだろう。
レンの為に人生を変えたのに、そのレンが一緒になるのを嫌がるなんて思いもしなかったろう。
俺は、多少思ってた。今までにも何人かの愛玩人が出戻ってきて、送り出した経験が有るからだ。
「オレには、時間が無い、から」
「分かってる。時間が無いから、少しでも一緒にいたいんだよ」
一歩詰め寄った田島がレンの二の腕を掴む。
「ち、がう。オレが鈴木を、忘れるため、の、時間」
「忘れなくていいよ!それでも俺はレンが好きだから」
田島はレンを抱き締めようとして、拒まれる。大きな瞳に涙を湛えてレンが首を振った。
「鈴木を忘れないと、オレ、田島君のこと、愛せない。田島君のこと、大好きだ。
けど、オレ、の、オレの時間が無くなるまで愛してないって申し訳なく思いながら、傍にいたくない!」
田島は抵抗ごとレンを抱き締めた。
「わかんないよ!レンの言うこと!
俺のこと、好きなんだろ、好きなら傍にいればいいじゃん」
「好きだから!好きだから、誤魔化したくない。心から愛したい。
時間さえあれば、できるけど。でも、心から愛せる前にオレの時間が終わってしまう。
ユーイチロー、新しいオレなら、目が醒めた時から、眠るまで、ずっと、ずっと心から愛せるよ。
それじゃ、駄目なの?」