三橋「お、俺君の、早漏っ!」

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766fusianasan
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※abe on stage

男が好きだと自覚したのはいつだろう。

中学時代、ノーコン童貞早漏ウンコ野郎がロッカーにエロ雑誌を持ち込んで頼んでもいないのに貸し付けてきて、魔が差してその一ページ目を捲くった瞬間。
内臓の色を露出させた傷口のような裂け目を眼にして吐き気をもよおした。
以来、張り出た胸を見ても充実した尻を見ても、奥歯の横から染み出す酸っぱい物が押さえられなくなった。
先輩後輩の隔てなく使う更衣室の片隅で、ズルリとパンツごとセーフティカップが脱げてしまった小柄な先輩の日に焼けていない生白い尻笑窪を見て「げえぇ、お前の生尻なんか見たかねえよ」「はやくしまえよ、きったねえなぁ〜」馬鹿笑いする周囲に混じって。
俺だけがゴクリと生唾を飲み込んだ。
前屈した格好で「汗で滑って脱げんだよ。仕方ねえだろー」言い返す間も尻臀の谷間の向こうに揺れる陰嚢やちぢれ毛が何事も無かったようにさっさとブリーフの中にしまわれる。
ふとこちらを振り返って「どうした、タカヤ。顔赤いぞ、水分取ったか。アクエリ飲むか?」聞いてくるの。
何でもありません平気です、と答えながら必死に隠した。
勃起したチンコを脱ぎかけのアンダーの下で拳で押さえつけて目を逸らす。そのまま痛みで萎えるまで我慢して、とうとう更衣室に残ったのが自分ひとりになって。
それから初めて床にへたり込んで震えた。
小猿みたいな外見の上、野球のことばかり考えて周囲に目を向けなかった俺は潔癖でイラチな性格のせいもあって女子には受けが悪く、蛇蝎の如く嫌われることがもっぱらだった。
好意を寄せられることはおろか無神経と怒りっぽさを悪し様に罵られるだけのちんくしゃな存在だったが、それでもスポーツやってて実績があれば告白されることはあった。
同じクラスなのに顔も名前も覚えていない、髪が綺麗だったことしか記憶に無い。
結局、告白その場で泣かせて「貴様に一生童貞の呪いをかけた!魔法使いにでも妖精にでもなって氏ね!」とわけのわからない呪詛をかぶったが、まあ数少ない甘酸っぱい思い出の一つではある。
今なら「あんな電波女にひっかからなくてよかった」と悟ったことも言えるが、当時の俺のオナネタは、彼女のいい匂いのする髪だとか柔らかくてすべすべだった手の綺麗に切り揃った桜貝色の爪だとか…まあ随分お世話になった。
エロ雑誌の大股開きでグロいハマグリ見せ付けていた女に衝撃を受けて、以来そっちの猥談から遠ざかっていた俺だが、まだオナネタとしてギリギリ清い思い出を汚してられたことに安堵していたのに。
「俺って、ガチだったんか…」
幼稚園の桃組の晴子先生への淡い初恋も、初めての女子からの告白も、お世話になってきたオナネタも、すべてが…あの肉感的で視覚からでさえも臭気を感じ取れそうに鮮烈な尻の映像でぶち壊された。
いや、尻だけならまだ気の迷いだと自分に言い訳できただろうが、俺は、俺は…、どこにでもいそうなイガグリチビの先輩の顔を見て、そのまっ平らな胸やら薄く割れた腹筋やら見て、勃起してしまったのだ。
女相手には感じなかった激しく暴力的な肉欲だった。