アフロ「ほらー、廉、お帰りのちゅー」

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528夏の一日 ◆/xgoHxdPow
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1214987883/699
エロなし  またも1レスのみですんません

あーそうか、三橋はおれの家に来ようと思って来た訳じゃないんだな。
きっとこれからどうしようかって途方に暮れているところを、おれに見つけられてしまったん
だ。なんか様子が変だったのもそれなら納得できる。
「…そりゃまた思い切り振ってやったもんだなあ…」
「ふ、振った…?オレが?」
「そうなんだろ?それ以外どんな意味があるんだ?」
「ちが、違う、よ。オレが、阿部君を好きなんだから、阿部君はホモになっちゃ、ダメなんだ」
ますますわかんねーよ、っていうか、イキナリそういうこと言うなよ。
おれはもういろいろ後回しにして、三橋の話を聞いてしまおうと思った。
「三橋は阿部が好きなのか?」
「…う……、あ………」
口を滑らせたのに気付いていなかったのか、三橋は目を白黒させて今のナシ!というように手
をバタバタさせた。
「たた、田島君、お願いだから、阿部君には言わないでっ!」
「別に言わねえけど、なんで?阿部は冗談でそーゆーことしないぞ。本気でお前を押し倒そう
 としたんだよ」
「…ダメだよ、オレなんか男だし、阿部君ゼッタイ勘違いしてる、と思う…」
三橋の語尾がだんだん小さくなって、べそべそ泣き出した。
推測だけど、阿部は今までもそれなりに三橋に対して好意をアピールしてたんじゃないかな。
さっき三橋が「オレ、この頃ヘンで…」と目を潤ませたのが、その辺りの苦悩を物語っている
ような気がする。
「おれさ、今は頭がついていかなくてうまく言えないけど、逃げないでちゃんと話した方がい
 いと思う。阿部はかなりしつこいぞ」
三橋が鼻をすすり始めたので、おれは立ってティッシュを探しに行った。
「…ありがとう…田島君…」
びーっと鼻をかんだ後、三橋の鼻のてっぺんが真っ赤になっていた。
正直言って、どこに阿部がよろめくほどの色気があるのか謎だ。