http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1214915122/324 テレビで見るよりも小柄だったから、すぐには判らなかったんだな。
メディアではトイレット博士と言う愛称が付いてる栄口勇人だが、それより有名な代名詞がドクターゲーリーだろう。
言いだしっぺはアンチらしいんだが、今ではむしろ愛称的な意味合いが強い。
それでも、ネット方言だし、勿論、本人に言えるわけないが。
栄口勇人は肛門学、排泄学、トイレ考学、便器力学等数々の排泄関連の学位を幾つも取り、出す論文全てが高く評価されている当代の有名人だ。
様々な企業と共同開発された腹が弱い人向けの製品はどれも類似品の追従を許さない品質で、最大のシェアを誇る。
うちの工房で使っているアナルセックス用の薬剤も、そうやって世に出た商品の一つだ。
俺が男子型の愛玩人とアナルセックスをしなきゃならない時はいつも開発者ありがとう!
熱いヴェーゼの一つも贈りたいぜ!と感謝の思いを抱きながら使う品だ。
確か、結構な年齢の筈だが、栄口勇人はアンチエイジングの賜物か、30代前半にしか見えない容貌だった。
その顔には柔和な笑みが浮かぶ。
思わぬ所で思わぬ人に会ったのに加え、それがいつも感謝の祈りを奉げている相手なので、キッスでもしようかと一瞬錯乱した。
すんでの所で思い留まる。ヤバイヤバイ。
「あっ、すずき」
レンの言葉に栄口勇人は小首を傾げた。
「うちの工房の、職人さんっ!」
レンの紹介に俺は軽く頭を下げた。
「あ、どうも初めまして。うちの愛玩人、有難うございます」
俺が握手を期待しながら右手を差し出すと、栄口勇人は苦笑した。
「すみません、俺、まだ手を消毒してないんで、それからで良いですか?」
「ハイ勿論です。って言うか、俺も洗ってませんでした」
ヤバいヤバいと、差し出した手を軽く振る。
「オレもー」
俺達3人は並んで手を洗浄し、便所の出入り口で握手をしてもらった。
便所に並んでた人の半分が迷惑そうな顔をし、残りの半分がトイレット博士だ、と声には出さずに言っている。
「ありがとうございます」
俺がお礼を言うと、栄口勇人は気にしないでとにこやかに言って、レンの手を取った。
「えっと、レン君でしたっけ。俺の所の愛玩人がもうすぐ終わりなんで、新しい子を探してたんですよ。
ちょっと見せてもらって良いですか?」
勿論ですともと答えて、便所の出口で待っていた女子の愛玩人達を伴い、俺達はブースに戻る。