三橋「じゃのめでおむかえうれしいなっ」

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582古畑vs西浦
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1213821984/577
穴だらけ犯罪注意

(一行改行おながいします)

「で、どーする。コレ」

当面の問題は、男の死体、凶器となった石、三橋の練習着に付着した血痕。
すべてを処理している時間は無い。

「とりあえず今は、殺人を隠すんじゃなくてオレ達が関わってるって証拠を隠すべきだと思うよ」
「オレもそう思う。こんな明るいうちに死体運んでたら、捕まえてくださいって言ってるようなもんだよ」

西広の提案に栄口が賛同する。
幸いこのへんは整備されてなくて、腰の高さくらいまでの草がボーボー生えている。
よっぽど近寄らなきゃ人が倒れてるのなんかわかりっこない。

「石はあとでどうにか処分するとして、とりあえず人目に付かない場所に移動させよう。
万が一死体が見付かったとき、そばにあったんじゃまずい」

なんにせよ今は早くグラウンドに戻らなくては。
肩にかけていたスポーツタオルで石を包み、カモフラージュに三橋の練習着に土を擦り付ける。
こんなんでも、やらないよりは多分マシだ。

どうかバレないでくれ。
祈りながらグラウンドへ向かう。
不安を掻き消すように、声が擦れるほど声を張り上げた。
オレの掛け声に続く部員の声も、普段のそれより何倍も大きく聞こえた。
大して運動していないにも関わらず、グラウンドに着く頃には雨に降られたように全身が汗で濡れていた。