阿部「よお、レンレン」

http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1213706701/263
殺人事件注意

（一行改行おながいします）

「オレは、阿部に賛成するよ」

その場にいた全員が、泉を見た。
田島に捻り上げられたままの水谷も、首だけをそちらに向ける。

「どっちにしろ、もう今までみたいな生活はできないんだ。
逃れられる可能性が少しでもあるなら、オレはそっちに賭ける」

誰も何も言い返すことはできなかった。
水谷も今度はじっと一点を見つめて押し黙っている。

「オレ達は今から共犯者だ」

その言葉を聞いて、最早進むべき道はひとつしか残されていないことを知った。
そしてそれが、決して引き返すことのできない道だということも。



西浦では、休憩前後に必ず十五分程度のランニングをすることになっている。
グラウンドを出て校舎の周りを三周し、戻る。
三橋を探しに出たオレの留守の間、阿部と栄口を中心に恒例のランニングをしていた。
その途中でオレ達を見つけ、今に至る。
他の奴らの話によるとどうやらそういうことらしい。
そろそろグラウンドに戻らなければ、モモカンや篠岡も不審に思うに違いない。