三橋「阿部君の精子が飲みたい!」

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492偽りの螺旋・水谷の場合 代理
ちょっとだけ書いたんで投下。おやすみはし。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1213459799/985
キモデブと言うのも失礼だが、彼はキモいデブとしか言いようが無い。
開店前の列に並んだ時、全員もてそうに無いとは言ったが、彼一人、悪い意味で異彩を放っていた。
想像できる最悪の一歩手前のキモデブを想像してくれたら、大体予想通りになるはずだ。
「アレが初体験の相手か……狐レンも可哀想に」
一人ごちる。ま、俺にはどうしようもやる気もする気もないんだけどね。
と、俺の手元のコースターがキラキラ光りだす。
「そこのお兄さんっ!って鈴木さんですねぇ。4番目ですよぉ」
うひひっ、マジかよ。慌てて立ち上がる。
じゃあ、この店一番人気の獅子型愛玩人のノエルちゃん行っちゃおうかなあと、辺りを見回すと、狐レンに目が合った。
涙目で、こちらを見る狐レン。
俺が今、選んだって、お前のハジメテはそいつだぜ?
ううん、それはいい。でも、すずきさんがしてくれるならオレ、きっと、頑張れると思う。
瞬時に妄想会話が終了する。そう、妄想だ。コイツはそんな事、考えちゃいない。
でも。
正直、迷った。
一拍の後、決断した。バイバイ、ノエルちゃん。
俺は涙を飲んで、狐レンを選ぶことを告げた。パッと狐レンの顔が明るくなる。
向うで猫ルリがギリギリと俺を睨んでるのも判ってたけど、さ。