三橋「阿部君の精子が飲みたい!」

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102代理 専ブラ384
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1212685234/359-360
無意識が何かの警報を鳴らしている。
オレは胸騒ぎがして、自らスリープモードを解除してた。そして今日の日付を確認する。
過ぎた日数を認識してオレは全身が凍りつきそうになった。
俺さんが居なくなって、もう一週間近くが経とうとしていた。PCを立ち上げたまま帰宅していないのだ。
俺さんは会社に行く時や長期に家を空ける時は、このPCの電源を落としていく。こんな事は今までなかった。
何か、あったのか?
どうしようと不安な気持ちと俺さんに会いたいという思いが、オレの中でぐるぐるして噴き上げそうになっている。
それに、オレは俺さんに謝らなくちゃいけない。全てを話さなきゃいけない。
そしてオレにはもう時間が無かった。
その貴重な時間が更に短くなるのは承知していたが、オレは最終手段に出る事にした。
出来るか不安だけど、やるしかない。
深呼吸して右手に意識を集中させる。そして、オレはそれをPCの液晶へと突き刺した。
液晶の分子と自分の輪郭が触れているところがビリビリして、オレは思わず目をギュッと瞑った。右手から、全身に電子が駆け回る感覚。
右手の痺れが治まったところで恐る恐る目を開ける。
PCの向こうへ突き抜けた右手をグーパーしてみると、その通りに動いた。……よかった、成功だ。
ビリビリしている箇所に意識を集中させて、オレは襲い来る痺れを歯を食いしばって耐えながら、PCの向こう側へと移動を開始した。

「ふぁあぁぁ……」
PCの中からしか見られなかった世界が大きく開けて、向こう側に来たオレは周りをキョロキョロしながら歓声を上げた。
書斎にベッドがあるのでそこが片付いてる事は知っていたけど、台所もキレイだ。俺さんは几帳面なヒトなんだぁとオレは感心した。
俺さんがいつも座ってオレ(というかPC)に向かっている椅子に腰掛けてみる。
オレが抜けた専ブラは抜け出た後が影みたいになっていて、オレはふと、そこの部分へと手を寄せた。
ピリッ
指先に引き込まれるような痛みが走り、オレは慌てて手を引っ込めた。……危ない危ない、ここで元に戻ってしまえばロスタイム以前の問題だ。
時間が 無いんだ。
「行ってきます」
オレは古巣にペコリと頭を下げた。帰って来れないかもしれないけど、オレは俺さんに会いたい。

今回ここまでです
ちょっと間が空くかと