三橋「い、磯野カツオ君!」

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266fusianasan
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※前回注意書き忘れた。しょんべん注意、鼻水注意、心理描写注意

絡んだ指の長さも、組み合った掌の厚さも、シーツの上で縺れる腕の太さも全く違う。
ばらばらだった呼吸と動きがぎこちなく寄り添って、徐々に同じリズムの波に乗る。
毎度、毎度、一番最初は互いに氷のように冷たい手が、今は汗にぬめってべとつくくらいに熱い。
「う、ああ、あ、いいっ、そこ、もっと、かず さ…っ」
汗で濡れて額に張り付いた前髪の隙間からのぞく瞼が震えている。半分だけあいた瞳は、涙に洗われてとろりと蕩けそうな飴色をしていた。頬を、ぷにっ、と抓る。すると一瞬だけ、物欲しげな雄の表情が弛んだ。
鳩尾から胸の上を悪戯していた三橋の左手が首の後ろにまわって、グイッと強く引き寄せられた。薄い唇の割りに奥行きのある大きな口がガプッと咬みついてくる。
掻き回されて端から垂れた涎が顎を汚すのも構わず、ひたすら俺の舌を吸う余裕の無い仕草は欲望に正直だ。
三橋は隠さない。むしろ敢えて曝け出しているように思う。…俺はそれに甘えている。
息継ぎの合間に薄く眼を開けると、眉間に皺が寄るほどギュッと眼を閉じて夢中になっている赤らんだ顔があって。唾液が気管に入ったのか、唇を離すなり「ゲフっ、ごほっ、…ッ…」と咳き込んだ。
鼻水まで垂らして……、…すさまじく不細工だ。言い訳しようも無い。
が、こんなしかめっ面でハァハァ言いながら「和さん、も、もう、うごいて、い から…っ」力いっぱい抱きつかれると胸に迫るものがある。三橋が乱暴に自分の手の甲でなすった鼻の下、まだ少し滲んだ洟を舐めてみた。しょっぱい。
「うえ、え、かっ、かずさ…、きたない、からっ」
淫奔そのものだった眼の色が変わって狼狽する三橋の、暴れる手足を押さえ込んだ。両方とも詰まってしまっているらしい鼻に噛みついて、詰まった鼻水をジューッと吸いとってやる。
勢いでこんなことまでしてしまう自分にびっくりだが、俺以上に三橋がびっくりしていた。
「なおったか?」
「……。」
三橋は真っ赤になって震えて答えなかったが、腹筋に擦り付けられるペニスの感触は萎えるどこおろか硬くしこっていたので、まあいいんだろう。
「うあ、あ、あふっ、ああうっ!」
白い腹の上に掌を置くと、薄く割れた腹筋の下の内臓が震えた。
揺さ振りながらゆっくり力をこめて圧迫すると、三橋の直腸がペニスの形にそってぐにゅぐにゅ押し開かれているのがわかる。
根元まで押し込んで前立腺のふくらみから膀胱の裏までを突っつくたびに、火照った尻臀がキュッと引き締まる。
連動して収斂する穴の締め付けは痛いほどで、気を抜くと食い千切られそうだ。だが、つるつるした腸壁に緩急をつけてじゅぶじゅぶしゃぶられる感触は堪らなく気持ちいい。
わざと同じ場所ばかりを突き上げる動きに、だらしなく弛んでいた三橋の頬が緊張した。
「ひっ」
喉を引き攣らせ、あきらかに今までには無かった怯えた表情で頤が仰のく。硬く強張った肌が腕の中で鳥肌を立てる。抵抗する腕が躊躇いがちに胸を押し退けようと足掻く。
「や、それ、あっ、や だっ」
後頭部を枕の端に擦り付けて、いやいやをする。逃げたがる脚を捕まえて踝をきつく握ると、脹脛から足首が痙攣した。