阿部「アホの一念岩をも通す」

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150中華まんおっぱい
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<2行くらい空けてもらえたら>
「さ、寒い ね」
「寒いのか」
言いながら阿部君がベンチの上に置いたオレのスウェットの上着をオレに放った。
「羽織ってろ!」
「だいじょーぶ だよ!」
「ダメだ。風邪ひいたらどーすんだ」

夜のグラウンドにオレと阿部君はいた。
キンと張りつめた藍色の空が肌に染み渡る気がする。上半身裸だと少し寒いけど気持ちが良い。
正確にはブラジャー一枚を装着してオレと阿部君がいた。
「肩冷えたら大変だろ、いいから着とけって」


『今日ごめんな』
阿部君からのメールに気付いたのは自転車置き場だった。
日が高いうちに帰るのは本当に久しぶりだ。部活に向かう田島君と泉君に何だか気が引けて急いで教室を後にした。自転車の前カゴにスポーツバッグを押し込む。ブルブルと中から震える音がした。
ケータイを取り出すとメール到着を知らせるランプが光っていた。
『オレこそごめん』
すぐに返信すると間髪をおかずケータイが震えだした。ケータイの小窓に阿部君の名前が点灯している。

「ブラジャー、処分しなきゃな」
「ダ、ダメって言われたの 試合と練習だけ だ。おっぱいごっこは ダメって言われて ない」
「だからって続けらんねーよ、騒がせたケジメだ」

阿部君の声はいつもより低くてひどく落ち込んでいるようだった。遠くで水谷君らしい声が聞こえる。まだ教室にいるみたいだ。

阿部君を励ましたい。元気付けたいと思った。