カレー「三橋に入れると美味しくなるものなーんだ」

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534偽りの螺旋 代理
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1211105575/366 
レン型とは限らないけど愛玩人の名前、募集してます。
最近の親並にキッツいネーミングを期待しています。よろしくです。
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お盆にカタカタカタカタと音をさせて運ぶ姿を、俺はハラハラしながら見守る。
「ど、どうぞ!」
レンは茶托を出来る限りそっと客の前に出すが、茶托の中はお茶でタプタプだ。
「あ、ありがとう」
俺はさり気無くティッシュを取って、茶托を拭く。
レンに見とれていた浜田さんは気付かない。
俺の隣にレンがちょこんと座ると、そちらを見るのに一生懸命で気も漫ろで話が進まない。
レンはそんな特筆するような格好はしていない。
16歳の少年としてよくあるピンクのTシャツとカーキ色のハーフパンツ、前掛けには汚れ隠しにチヨが子犬のアップリケをしてある。
まあいい。お茶を飲む間くらいは、じっくり鑑賞してもらいましょう。
お茶を勧めて、お客が先に手に取ったのを見てから俺は茶碗を口に運ぶ。
ん〜まあ、一応、味は及第点か。
持って来る姿勢は要練習だけどな。
じっくり時間を掛けて飲み干してから、かっきり1分待ってレンに隣室で待つように言った。
「ああ……」
レンの後姿を見送る浜田さんが切ない声を出すのは気にしない。
そんな浜田さんだが、同じ部屋にレンが居なくなって安堵もしているようだ。

その後、話はとんとん拍子に進み、何の問題もなく契約書にデジタルサインが書き込まれた。
「では、引渡し日に貴方の愛玩人の服をお持ち下さいね」
「え、そ、そんなのどーすりゃいーの?」
俺はパソコンを操作し、適当なサイトを開いた。
「えっと、こちらで契約書に記されている体型を記入すると用意できる服が表示されます。
この中からお好みの物をお選びください。
ま、普通の洋品店で店員にサイズを言って出して貰ってもいいかと思いますよ。
あ、季節感は忘れずに。これからの季節、冬物は暑苦しいですからね」
「うー店員はなー。サイトの方が気軽だなあ。あ、これ可愛い」
浜田さんはクリックして色々な服を開いていく。