三橋「まだギリギリ お 俺の誕生日!!」

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572fusianasan
イメクラ嬢三橋

http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1210989701/655

*エロなし、ピョア注意

ここは笑って場を濁すべきか、それとも俺も本気で今までの気持ちをぶちまけた方がいいのか。
頭ん中ではいろんな妄想がうずまくが、結局の所なにも出来ずに腰に回されたレンの腕を見ているだけだった。
初めて客として出会った時は男のイメクラ嬢なんてとネタにするつもりだったが、実際は金額以上に気持ちよく接待されて、帰るときにはすっかりレンの虜になっていた。
もちろんそれは段違いのテクニックがあってのことだったが、大部分はレンの素直な性格と健気な態度に心動かされたのが大きい。
外で疲れた客を優しく(いろんな意味で)包み込み、手慣れた風俗嬢のような、どこか危なっかしい子供のような雰囲気を持っていつも俺を迎えてくれた。
薄暗いピンクの照明の狭い部屋でレンの笑顔を見るだけで金を出した価値があったと今更思う。プレイもよかったが、そんなのはおまけだ。
本当はレンに会えるだけでよかった。
でも客と風俗嬢っていうラインはどうしても俺の中でベルリンの壁よりも高くそびえていて、どんなに優しい言葉も男心をくすぐる言葉も、それは全部営業なんだろうと思っていた。いや、思うようにしていた。
その時のレンの表情を見ても、思い込むようにしていた。
慕われている。それくらいの自負はあった。だがそれ以上の特別な感情はないと、見てはいけないと自分を律した。
「う、ぐっ…うう、ひぐっ…っ う、オレ、は、ダメなふーぞく、嬢、で…っ、ほ、ほんとは、お客サン、を……」
背中が熱くなる。シャツに染みてくる熱い液体の正体に、俺は自分が揺さぶられているのを感じた。自分よりもずっと年下のレンにこんなにもドキドキしている。
自分のみっともなく震える手を白い手に重ねる。びくりと動く背中のレンがどうしようもなく愛しくて、振り向いて抱きしめて、それから。
「あ、あの、ほん、ほんとは、ダメで…うっ、うーっ、お、俺さんっ…俺さん、は、迷惑、だと思う、ケド」
これはマジできてる気がする。いわゆる告白フラグってやつだ。(中村がよく使っている言葉だ)
フラグも俺の息子もビンビンに反応している。
「お、俺さんが、ひぐっ…あ、あの、辞めた理由も、…ほんとは、俺さんの、ため、で…」
ストーカー対策じゃなかったのか。