阿部「おやすみ☆」

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934代理投下
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1210425539/779
レンは猫ッ毛で枯れ草色の髪に、それよりも濃い色の瞳、白くて肌理の細かい肌、大きな釣り目が特徴的だ。
顔立ちはほぼオリジナルのルリの方が可愛い。
ちょっと弄っただけなのに、なんでこうなったんだろう。
おれもまだまだ見習いの卵の殻も外せないレベルかあ。とほほ。
レンは裸体を縮こめて、怯えたように俺を見る。
「ミハシ……じゃなかった、レン。ほら、風呂に入ろう」
昨日まで取り立てて名前を決めず、買った金額の語呂合わせでミハシと呼んでたのが出てしまった。

この地域では、数世紀前からの流行で今は懐古調生活が流行で、21世紀前半の日本モデルだ。
別の場所に行ったらもっと近代建築もあるんだろうが、俺はこの都市から出た事が無いので、テレビとかで見るだけだ。
21世紀の日本の生活様式は俺にとってどうでもいいが、風呂だけは別だ。
これは世界に誇るべき物だと思うのに案外、他の地域では採用されていない。
いや、この辺でも風呂を設置してない施設は多い。
身近な例で上げれば、親方が風呂に入った事がないのも知ってる。
表面上は懐古調でも、実際は近代的システム満載だから、体を清潔に保つのに風呂なんて合理的でないのを必要としないのも知ってる。
それでも幼少の頃より風呂に慣れ親しんでいた俺は、ここに弟子入りしてすぐに、運良く改築してなかった風呂場兼物置の存在に歓声を上げた。
すぐ様、風呂場を風呂場として活用することを、無理矢理にでも親方に納得させた。
そうなっても日常的に入るのは俺とマリアだけだ。勿体無い。
親方もチヨも人生損してるよ。
なんのかんの言いつつも、この心地良さは、生まれたてのレンに体験させるべきだと思う。
俺はレンの手を引いて風呂場に連れて行った。
洗面器に湯を取り、三橋の手を浸けた。
「あ、たかい」
まだインストールした知識が馴染んでないのか、たどたどしい喋り方だ。
「そうだな。温かいって気持ちいいだろ」
レンが洗面器のお湯でチャプチャプ遊んでいる間に、俺も服を脱いだ。
そして、レンを驚かさないようにゆっくりと、爪先から湯を掛けていく。
レンも目を細めて、されるがままだ。
存分に掛け湯したので、俺が先に湯船に入る。
「滑らない様に気を付けろよ」