阿部「おやすみ☆」

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779fusianasan
>>772
世界観の説明だけで力尽きた。ゴメン俺ら。
***
「あ、なーる」
見本となる本人が居ないわけだし、ましてや採取元が古いと、遺伝子が壊れてる事もある。
ノーチェックって事は遺伝子病や肥満、髪、皮膚、目の色、人格等といったデータも存在しない。
そう言った所を解析して、遺伝子から出来上がる状態を計算して、CG表示するまでは機械がしてくれる。
それが使い物になるかどうかはまた別問題だ。
だもんで、ノーチェック遺伝子を買うのはかなりリスキーかつギャンブルなんだが、その分、値段は破格になる。

ちなみに親方は親も同業だったから遺伝子操作されているが、俺は生粋のNBだ。
遺伝子操作自体が掛かるし、遺伝子操作された子供を持つと、これまた多額の税金が掛かる。
遺伝子には著作権が存在し、売買、賃貸もある。
良い遺伝子は多額の金が動くが、よっぽど売りになるような特性がない限り、二束三文だ。
親方は自分の遺伝子で売り物を作る気はないし、俺の遺伝子から出来たものを欲しがる人もいないだろう。
親方が喜びの咆哮を上げる。
「よっしゃ!データ上ではまあこのまま使えそうだな」
後は実際に製造したものの状態を確認して、細かい調整をして売りに出すって手順だ。

で、冒頭の会話になるんだ。
この遺伝子から女性型と男性型の愛玩人を作り、性器の具合を確認するんだ。
男って時点で嬉しくはないが、折角なんで替えても問題にならない箇所は、俺の好みの外見にして貰う。

そうして出来上がったデータを培養房にセットして待つ事一ヵ月。
無事に、2体の愛玩人が出来上がった。
年齢は小さい頃も大きくなった頃も想像し易い16歳。
脳にインストールするデータは親方は人格まで目いっぱい組み立てたもの、俺は最低限の日常生活が出来る程度だ。
そこら辺は趣味だな。
調整用なので、期限は1年に設定してある。
366日後にはこの世にいなくなる命が目覚めた。
早速ルリと名付けた女性体と寝室にしけこむ親方を羨みつつ、俺はレンと名付けた少年と入る為に風呂を沸かし始めた。
あー男性体はこういうところが面倒だよなあ。