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三橋はベンチの方には戻らず、人気の無い夕方の第二グラウンドへ到着。
隠れてどうにかなる訳ではないが、これは性分なのだ。
あとで怒られるかも知れないけれど、皆が帰る頃に人目を避けながら
コッソリ着替えられるなら幾分気が楽になる。
そう思いながら生い茂った草影で呼吸を整えていると、荒い息そのままに
数人が雪崩れ込むように こちらへ歩いて来る姿が見えた。
「アレ、いないね。」
優し気な いつも通りの栄口の声がしたので、三橋は体育座りの姿勢から
慌てて立ち上がろうとしたが、
「っかしぃな…、ここだと思ったんだけど…。」
と続けて阿部の声が耳に入り、即座に その場にしゃがみ込む。
その勢いで風に揺られた雑草がカサカサッと微かに葉音をたてる。