http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1203859949/183 ***
「…でも、だから」
「お前が…なら…けど」
「オレは…から」
「…バカだよ、お前は」
まどろみの中でそんな会話が聞こえたような気がする。
「うっ…」
痛みに頬を引き攣らせながら薄目を開けると、そこに映ったのは真っ白な天井だった。
(ここはどこだ? オレはどうなった?)
混乱する頭をどうにか落ちつけて何が起こったのか思いだそうとしていると、誰かがそれに気付いて走り寄ってくるのが分かった。三橋だった。
「あっ 阿部君!」
「三橋…?」
「よかった! き、気が ついた!」
「…オレ どうしたんだっけ?」
「お、お風呂で倒れたんだ よ」
「風呂? 風呂…うーん」
「…思い だせない?」
「いや、おぼろげに記憶はある …けど、なんつーか」
(…倒れたっつうより、誰かに突き飛ばされたような気がするんだが)