>>168 ※ここまで。
『あっ…』
その瞬間、オレと叶の声が妙なタイミングでハモる。
色素は薄いが太めの眉毛が切なそうにハの字に歪んだかと思うと、今まで聞いたことのないような甲高い声が弾け、真っ赤になってそそり立ったペニスから白濁液が迸った。
ぴしゃっぴしゃっと汚されていくバスミラーと、なにより初めて見る三橋のどエロい顔にオレも叶も目が釘付けになる。
大きな鏡の前で宙に浮きそうなくらい体を反り返らせて、イク瞬間から何もかも見られた三橋の気持ちを思うと流石に居た堪れなくもなるが、同時にゾクゾクする興奮を覚えたのは何故だろう。
三橋はどこかしら人の嗜虐心をそそるところがあるから、無意識のうちにオレも何か酷いことをしたいと思っていたのだろうか。…恋人としては最低だが。
「う…ぅ っく」
オレは全部出し切って崩れ落ちそうになる三橋を支え、更に締め付けが激しくなった穴の中に意識を集中させることにした。
三橋の中はドクドクと脈打つようにオレを包み込み、もともと破裂寸前まで昂っていたそれはあっという間に限界まで達してしまう。
「………ウッ」
「…っ!」
生暖かい液体が体内で解き放たれたのを感じたのか、三橋は肩を軽くぶるっと震わせてから鏡越しにオレの顔を覗きこんできたが、オレは恥ずかしさから目を逸らした。
「ちょっおまっ! どさくさに紛れて何やってんだよ!!」
茫然としていた叶もようやくオレの動きが止まったことに気づいたのか、ハッとして三橋とオレとの連結部分に回り込む。
「…イ、イった」
「なっ!? ふっざけんなよ!!」
「…お、落ち着け叶、話せばわかる」
「んな訳ねェだろ!!」
相当頭に血が昇っていたのか叶はオレを言い分を聞こうともせず、思いっきり利き手じゃない方でぶん殴るとそのまま三橋を自分の方へ引き寄せた。
萎れたちんこは簡単に外れてオレだけが浴槽へ吹っ飛ばされる。
「しゅっ …修ちゃんやめて!!」
フリチンのまま叶を宥めようとする三橋がなんだかおかしくて、馬鹿馬鹿しくて…
なんだかいろんなことがどうでもよくなって、ガコッという大きな音が響いたのを最後に、オレはそのまま意識を失った。