三橋「ちょ、おま」

このエントリーをはてなブックマークに追加
57君のそばにいるために
※リューがDQNすぎる注意。女描写注意。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1204724735/272
 ◇

数日後―


「三橋ッ!!!」
いつものように部室で練習用のユニフォームに着替えていると、突然ドアがバタンと開いて阿部君が掴みかかってきた。

「っ…!!??」
ダンッとそのままロッカーに押さえつけられ、胸倉を捻り上げられる。

「てんめェっ!! 自分がしたこと、わかってんだろうな!!」
「ひっ…ひ あっ …はひっ」
激しい怒声にオレはただガクガク震えることしかできなくて、何が何だかわからないのに涙が溢れる。
オレはいつも阿部君を怒らせてばかりだけど、こんな風に怒るなんて初めてだ。ついに嫌われてしまったのかと絶望に目が眩む。

「こんの…ッ!!!」
「やめろよ阿部ッ!」
オレに振り下ろされようとしていた拳にいち早く気づいた花井君が、阿部君を後ろから締め上げてそれを防いでくれた。

「放せ! 放せって!!」
「落ち着けよ! 何があった!?」
「こいつッ こいつが…ッ!!!!」
部員総出で取り押さえられて身動きがとれなくなっても、阿部君の怒りは収まるところを知らなかった。
1年生の何人かは振り払われて、パイプ椅子に頭から突っ込まされる。
ガラガラガシャーンと凄まじい騒音が響く部室内で、一人冷静だった泉君が阿部君の前に立って溜息を吐いた。

「…ったく、何があったんだよ? 言わなきゃわかんねェだろ?」

淡々と問いかける泉君の言葉に、阿部君も少し落ち着きを取り戻したのか、振り上げたままの拳をゆっくりと下ろす。