阿部「俺はいつ、三橋と幸せになれるんですか。」

このエントリーをはてなブックマークに追加
444おむつ
断食一日目の俺がお送りいたしますはらへりまんも酢
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1202060712/147,149,164,179

阿部君が店員のおばさんにあれとこれとそっちのとって指さしているのを見ていたら、またお腹がぐゅううぅぅぅぅぅと声を出した。
腸のうごめく感覚がお尻に乗っかって、お腹をぎゅっとへこませた。
グリセリン溶液にオレの体はずいぶん耐性を作ってしまっていて、濃度が低いと即効で効くとかない感じだけど、
時計を壁に探してみた。ないなぁ。
浣腸液、お尻に入れられてからどれくらい経ったんだろう。
鞄の中の携帯電話で確かめれば済む話なんだけど、取り出す前に阿部君が戻ってきそうだ。
そういえば鞄の中に入れたまんまだと着信音もバイブも伝わりにくくてダメだって言われていたっけと思い出した。
いつでもすぐに出られなきゃ携帯電話の意味ないって、確かにそうだ。
けどおむつはすぐに汚れるに決まってるのに、すぐそばのぽっけに入れといたら臭い移らないだろうか。
お尻の穴の周りがしわしわする。
お腹の下る、うんちだけじゃなくおしっこも出したいような、そんな変な気分が近づいてきてた。
お盆の上においしそうなものを山盛り三角形にして阿部君が戻ってきた。
コーヒーの臭い、と、オレンジジュースはオレのかな。
コップの中でちゃぷちゃぷ揺れてて、ガラスにぶつかった波が縁からあふれて少しこぼれた。
「お待たせ」
テーブルに置かれたお盆の上にはドーナツのチョコが塗ってあるやつと、ポンデリングのなんか黒い生地のと、ハニー味のと、
あとハムタマゴと、ソーセージのパイ包みのやつとが乗っていた。
あとDポップとかいう丸い玉のドーナツが6種類入ってるやつが、別に紙のパックに入っててプラスチックの爪楊枝が突き刺してあった。
お砂糖の甘い香りがぷーんと鼻の穴に入ってくる。
うまそう。口の中が涎がいっぱいになった。
「好きなの食え」
「うん!ありがとう」
オレは目の前のおやつに夢中で、それで阿部君が好きなのを選べと言ってくれたのに反射的に反応して、
それで、本能でコレ!と選んだポン・デ・リングにかぶりついた。
ウマイ!!
がぶって噛みついた歯にむっちむちの生地がぐにょぐにょっと歯ごたえを返してきて、ぶちん!オレはその柔らかいもちもちをかみ切る。
口の中にとらえて閉じこめて、もちもちくにくに、楽しんで噛む。噛みながら味わう。
お砂糖の甘さが涎にじわーーーーっと溶けてゆく。舌の先から根っこまで白く結晶した糖分が伝わってくる。おいしい!
気がついたら目の前の阿部君がものすごい笑顔でオレを観察していて、オレは赤面した。