先に言い訳。西広の和歌のターンは頑張ったけど無理(ry
文法は下一段活用?なにそれ?おいしいの?レベル
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1200869757/228,233 (平安パラレル注意)
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<人物一覧>
・三橋→少納言家の息子。性別を偽り更衣として入内。女御らにいじめられている。
・西広→今上帝。賢帝だが、後宮の女御たちの覇権争いに辟易している。
・栄口→廉の乳母兄弟で世話係。 ・沖→和歌や手習いで噂に名高い廉の教師。
・田島→今をときめく出世株の一人で近衛中将。武に長ける。武より文を重んじる帝の方針に不満がある。
・阿部→今をときめく出世株の一人で宰相中将。文に長ける。梨壷の女御を娶ろうとしていた過去あり。
・泉→梨壷の女御の兄で今は皇籍を離れて源氏姓を名乗っている。
・水谷→右大臣家の嫡男で弘徽殿の女御の実弟。色恋にふしだらである。
・巣山→桐壷(廉)付きの衛士。 ・花井→徳の高い僧。
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翌朝、ここ数日でますます必要頻度が高くなった、腹痛に効く薬湯を飲んでいた栄口の元に
久々の吉報が届けられた。
不遇が続くこともあれば、突然のように良い兆しの風も吹いてくるものだと喜び勇んで、伏せている
廉に急いで身だしなみを整えさせた。
かもじ(付け毛)を梳くために覗きこんだ鏡に映った顔は、ただでさえ肉付きが悪いと小言を言われる
にも関わらずまた少し痩けてしまったようだ。
そんな惨めな自分の姿をこれ以上見ているのが辛くなって、早々に櫛をおいて栄口の待つ控えの間に向かう。
「おはよう、栄口君。オレ、また少しやせたみたい、だ。…こんなみっともない更衣じゃあ、主上が全然
お渡りになってくれないのも、当然だよ、ね。」
「おはようございます、廉姫さま。そんなことで悩んでいられるのも今のうちですよ。」
いたずら事でもするかのように、廉を促して目の前に置かれた櫃のふたを開かせる。
すると、中には鮮やかな螺鈿細工の入れ物に収められた立派な貝の道具一式があった。