阿部「俺らは無邪気に常識を飛び越えていく」

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573便所飯
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1198002692/85,92、もしくはwikiで。
※エロ・三橋なし注意


意味不明なうめき声を数度上げて、中村はようやくまともな日本語を搾り出した。
「すまん」
「ヤったのか」
「ヤリました。1000円コース、一回」
ウチのカミさんがね、とコロンボる必要もなく自動的に中村は吐き出した。
不気味な泡みたいにぽつぽつ浮かんで消える言葉は、まあ想像通りだったわけで。鮎川。俺は光ちゃん派。

部が違うからホントのとこはわかんねーけど。
そう前置きして野球部の事情、三橋がヒイキでエースやってたとか、
他にもピッチャーいたのに絶対投げさせなかったとか、
そういう俺が知らなかった事を中村は教えてくれた。
事情はわかったけど、それでなんでフェラチオ一回千円ポッキリになるのか。
「ムカツクけど、怪我させるわけにいかねえからじゃね」
「ぼっちゃんだから?」
「んん、たぶん」
そこらへんはオレテニス部だからわかんねえよ、と中村は〆た。
「オレ、前にもヒイキの話したぞ。だからあいつハブられてんだって」
「したっけ?」
興味ないから聞いた振りしてたかも。
すまん、と頭を下げるとオレこそすまん、と中村も頭を下げる。
俺が頭を下げる角度を深くすれば中村は頭を床にこすりつける。
ひとしきり髪の毛で床を磨きあった後、ゴゴンと頭突き一発ずつかましあって、お互い口を歪めて笑った。