おしりのおじさんありがとう
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1197903917/676,682 モニタ付のインターホンを押すと愛想のない返事がすぐに返ってきた。
しばらくして玄関のドアが開く。
「よーっす中村君」
「……うぜえ」
「すいませんねえ、うざくて」
ちょっと緊張してんだよこれでも。
中村の家に来るのなんてもう慣れてるからどうでもいいけどさ。
去年建て替えたばかりの中村邸はシンプルモダンつうのかな、フローリングの黒い床と白い壁、玄関正面に誂えられたニッチには小さな抽象画が飾られている。こう見えてこいつもお坊ちゃんなんだよなあ。
俺が渡辺○史なら絶対ソファー座ってほっほぉーって唸る。
中村の部屋に通されて、勝手にクッション敷いて座る。
いつもならプレステかペケ箱の電源入れるけど、誘惑を断ち切ってゲーム機に背を向けた。
中村は何知ってんの、と単刀直入に聞いたのは俺がチキンだからだ。
切り出し方とか誘導尋問とか考える余裕も度胸もなかった。
「お前こそ、いっつも三橋と何してんの」
いっつもと言われるほど友達ごっこ始めてから日は経ってない。
最初に便所飯発見してからだってようやく一ヶ月くらいだ。
「何って、飯食ったり。色々」
ぎゅうっと中村の眉がつり上がる。眉間に縦ジワが7本。おっかねえ。
「色々って」
「あー、んんとなんか話したり。勉強付き合ってやったり」
中村の眉間の縦ジワが5本に減った。こうかはばつぐんだ。