代理投下です
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1196621891/134 3時間目が終わった休み時間。
体育で校庭を使っているクラスはなく、雑草の茂ったこの辺は普段から人気が無い為
余計に ひっそりとしている。
阿部は近くに生徒の姿がないか見渡して、射した木漏れ日に目を細めた。
「みはしぃーー。」
暖かい砂地に窪みを作って砂浴びをしていたみはしは、少し離れた所から聞こえる
主の声に直ぐさま呼応して動きを止める。
「みはしー、居んだろー?」
…パタ パタ パタ パタ パタ パ
小さな羽音が近付いてきたと気付いた時にはもう、視界に薄黄土色が見えた。
呼び声だけで飛んで来るなんて、みはしも案外賢いじゃないか。と思う間もなく
阿部の頭にボテッと腹から不時着。前言撤回だ。
みはしが乗った頭からは砂埃が舞うし、肩にぴょんと飛び移れば 干したばかりの
布団みたいな匂いがするわで…。
余程急いで来たのだろう。フスー、フスーと呼吸を荒くして白い胸を上下させている。
(それにしてもコイツ、毎日オレの跡ついて来てんのかな?)
もしかしたら今日も学校まで来ているかも知れないと思い、当りをつけて雀が
居そうな場所に来てみれば、まんまと飛来した。
出会って飯を食わせて寝泊まりさせていただけだというのに随分と懐かれたものだ。