阿部高和「あててんだよ、坊や」

このエントリーをはてなブックマークに追加
379陽だまりのミハシ
※乙一の陽だまりの詩パロ
改変あり、エロのターンは未定

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1196576720/857

目覚めると朝になっていた。
今日のオレの仕事は家の掃除をすること。
ホウキで床をはいて雑巾で窓を拭く。
***はその間、窓辺に置いた椅子に座って外をながめていた。
窓を開けて埃を外に出したときのことだ。
窓の下になにかが落ちていた。
家の外に出てなにかを拾ってみる。
それはひんやりとしていて軽かった。
家の中から窓越しに***が、オレの手を見つめて言った。
「鳥の死骸だ。ミハシ、それをどうする?」
オレはそれを森の方へ投げた。
鳥の死骸は大きく弧を描いて、森の中へ消えていった。
「なぜそうした?」
***は首をかしげる。
「え、と、土に分解されて肥料になるから、です」
オレの答えを聞くと***は、
「俺を正しく理解するために、ミハシには『死』を学んで欲しいんだ」
***の話では、オレにはまだ『死』をわかっていないらしい。
オレはなにも答えられなかった。
どうすれば、『死』をわかることができるのだろうか。