阿部「三橋!お前のザーメンでフルーチェ作らせてくれ」

このエントリーをはてなブックマークに追加
857陽だまりのミハシ
>>697 >>854

最初に教えられた仕事はコーヒーの入れ方だった。
まずお湯を沸かし、棚の中にあるコーヒー豆をつかう。
***は棚から二つのカップを取り出し、黒い液体を注いだ。
「飲んでごらん、ミハシ」
湯気が立つカップを一つ手にとって、黒い液体をゆっくり飲み込む。
濃い苦味が口の中に広がっていく。
「オ、オレはこの味がにがて、です」
そう答えると***は微笑んだ。
「そういえばそういう設定だったな、砂糖とミルクを入れるか」
白い液体と白い粉を加えると、コーヒーの色が濁った。
濁ったコーヒーを飲む。さっきよりずっと飲みやすくなった。
体内に流れ込んだコーヒーはオレの中に組み込まれたものによって吸収されていく。

***はコーヒーを飲み終えるとカップをテーブルに置いた。
椅子に腰掛け、窓の外を見つめながら言った。
「ミハシ、俺が死んだら、丘の上に埋葬してくれ。死ぬまでは俺の身の回りの世話をして欲しい。
お前を作ったのはそのためなんだ」
***がオレを見つめる。
「わ、わかりました。オレの仕事は***のお世話と、埋葬ですね」
***は頷いて言った。
「そうだ。よろしくな、ミハシ」


きょうはここまで