マック店員三橋
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1194893298/951 精も根も尽き果てた、とはこのことだ。
三橋はうつろな目で物が乱雑に散らかっている床を見ている。ほこりがたまり、飲みかけのコーラのペットボトルの口が開いている。季節はずれのハエがぶんぶんとその周りを飛び回っていた。
深夜というにはまだ早い時間、だが男は自分の下半身を直しながら「おなかすいたなあ」と子供のような言葉を吐く。
性欲が満たされたら今度は食欲とまるで引きこもりの典型のような男は、でっぱった腹を揺らしながら三橋の傍に立つ。
まるで汚い犬を見るかのような目で三橋を見下ろし、足で顔を踏みつける。
「うへえ、きったねえなあ。腕外してやるから自分で拭けよな」
縛られたままだった腕からスポーツタオルが外される。
じわじわと血液が指先まで流れる感覚に、三橋はぼろりと大粒の涙を流した。
こんなになっても生きている。
男に犯されて汚いと言われても生きている。
無性に悲しかった。
ぶるぶると震える手でタオルを取り、顔を拭く。男のザーメンは少し乾いてしまっていたから、拭いても拭いてもざらざらとした嫌な感触は取れなかった。
首、胸元、と順に拭いてゆく。
だが臭いはどうしたって取れるわけがない。早く開放して欲しい。シャワーを思いっきり浴びて臭いを取りたかった。
「……ふ、ふく、は」
男がじろりと三橋をにらんだ。
「は?何?」
「おれの、服、返して…」
「せっかくクルーの制服着てんだからそのまま帰れよ…あ、そうだ。いいこと思いついた」