阿部「三橋!201は消してけよ!」

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985畠先輩ピョア
>>972
乙でした
そして前スレの畠先輩ピョア続き。ピョアで全然話が進行しなくてウザイ内容注意。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1193510358/98,203,204,829

あいつが三星の高等部に進まず埼玉の親元に戻ってあっちの高校に通う、と聞いた時は正直ホっとした。
これで三橋の呪縛から逃れられる。高等部では野球に専念し、まともな投手の球を受けて
まともな球児としての青春を過ごすことができるだろうし、うまくいけば彼女なんかも出来るかもしれない。
俺が三橋に惹かれたのはあんな変な状況になって若気の至りでキスしちまったせいなだけであって、
三橋が俺の前から居なくなれば俺は普通の高校生に戻れると思ってた。

実際に入学してみると、高等部の野球部は中等部とは全然違う。
セレクション組も加わって選手層も厚いし、一軍と二軍があって監督もコーチも本格的だ。 凄くやりがいがある。
俺は野球が楽しくなり、夢中になっていた。
一緒に高等部にあがった叶もぐんぐんその頭角をあらわして、1年ながらも先輩に脅威を与える存在になっていた。
このままでいけば叶は1年の春からベンチに入れるだろうし、俺もキャッチャーとしてはまだまだだけど、
がんばれば打撃の方で秋の新人戦あたりから補欠として織田とともにベンチに入れるかもしれない。
高等部に上がって早々にそう監督からも言われ期待されていた。

高等部にあがって1か月…俺はすっかり三橋の事を忘れていた。というか思い出す暇もなかった。
埼玉の西浦って1年だけの野球部新設校と三星の1年だけで練習試合をする事になったと聞いても、
三橋とその学校を結びつけて考える事はなかった。
叶は、叶の家の向いの三橋の親戚宅の女だかその弟だかから、三橋が西浦で野球部に入ったと聞いて知っていたらしい。
でも俺たちが三橋を憎んでいたのを知ってるからあえて何も言わずにその日の練習試合を迎えていた。