シンジテマシター
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1192624836/416 エロなし注意
どれくらいの時間が経過しただろうか。少し眠ってしまっていたかもしれない。
しばらく4人はあのまま固まっていたが、今は教壇に上がり体を寄せ合わせていた。
疲れてしまったのだろう。まず最初にひよこがこっくりこっくりし始め、気がつくと全員が眠っていた。
規則的な寝息が聞こえる。
このまま大人しく教壇の上で眠っていてくれればいい。
退屈だが流石に眠っているやつらを起こしてまで退屈しのぎをしようとは思わない。
俺も体力を温存しておかなければならないしな。
時計を見ると0時をまわっていた。もう4時間くらいになるのか。
そう思っていると外から拡声器で俺を呼ぶ声が聞こえる。
『○○!食料の準備が出来た!だれか取りによこしてくれ!』
流石に人質たちも目を覚ましてしまった。状況に気がついたひよこがまた泣き始める。
ああもううざいうざいうざいうざいうざい。黙れ。こっちはイライラしてるんだ。
「うるせえ!てめえらでもってこい!」
窓を開けて叫んだ。わざわざ人質を解放するような真似してやるかよ。
「警察以外の人間に運ばせろ!」
人質に近づき、一番持ち上げやすそうな体制をしていたひよこをひっぱる。
「ひぃっ!」
「来い!」
窓際まで行くとひよこを引き寄せ、拳銃を突きつけた。
「下手な真似したらどうなるかわかってんだろ?!いいか、警察以外の人間をよこすんだ!」
校庭のほうから悲鳴が上がる。
パトカーの後ろに人ごみが見えた。どうやらだいぶ野次馬も集まってきているらしい。
あわただしく動いている警察たちが見える。この様子じゃいつ運ばれてくるかもわからない。
それまでずっとこうしていなければならないのだろうか。イライラする。
そのとき、騒がしくなった野次馬たちの中から「み、みはしぃ〜!」と緊張感のなさそうな叫び声がした。
同級生か何かだろうか。高校生くらいの茶髪が発したらしい。