阿部「三橋！今日はキャッチボールすっぞ！」

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「そんな事より、ごレン公様、昨日の畠代官の件ですが」
「あ…う…」
実はご馳走をめいっぱい食べて気持ちよくなってすっかり畠代官の悪行について忘れていたごレン公。
だがそんな事を言ったらまじめな花井に怒られるので、花井の言葉に頷きながら
昨日の宿のあるじの語った畠代官の話を必死に思い出していた。
「そう…だ…男の子をいっぱい　誘拐する　んだって　ね」
「はい、そして昨夜ごレン公様がおやすみになられた後、田島と沖七が畠代官の家の屋根裏に潜入して調べました所、
どうやら先日新しく連れてきた少年にもう飽きてしまったらしく、本日午後に畠代官自らが町内見回りあらためと称して
好みの少年を探し歩くようでございます」
「うわぁ、こわい　ね……」
「そこででございます！！！」
「ひゃん！」
いきなり花井が今までの説明より大声を出したので、ごレン公はびっくりして飛び上がった。
「先ほどまで市中で畠代官の好みを聞きまわった結果、やはり畠代官の好みは恐れながらごレン公様の容姿に一致するのです。
ここはひとつごレン公様に囮になっていただき、畠の悪行を公にし、成敗しないといけないのです」
「う…」
絶句するごレン公を尻目に今度は水谷が説明をはじめた。
「さっき聞き込みしたんだけど、畠代官の好みの衣装は…白ワンピース、白地に朝顔の柄の浴衣、スクール水着、体操服にブルマ、ミニスカセーラー服、
スリットが股ギリギリまで開いてるチャイナドレス、ナース服、丈が長めの白セーターに袖にゅくりで下半身何も着てない状態、黒タイツのメイド服に
頭の飾りはサニーレタス、となっております。このどれかの衣装を着ていただいてごレン公様に町を歩いていただいて…」
「いやだぁぁぁぁぁ！！」
絶叫し目をまわしてしまったごレン公を尻目に、お供のものたちは上記の衣装のうちどれをごレン公に着せるか真剣に話し合いをはじめたのであった。