元ネタがお約束ネタ話なので展開が簡単に読めると思うがちと投下してみる。
最近忙しくて全部のSSを読めてないので、既出ネタだったらスマソ
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これはとある年代のとある日本の物語。
お忍びで諸国を漫遊している三橋レン公ご一行様が、
旅の途中である地方の某町の入り口にさしかかろうとしていた。
「ごレン公様、この地は焼きまんじゅうと地鶏カレーが有名でございますよ」
お供で食いしん坊のうっかりクソレ兵衛こと水谷文貴兵衛がごレン公に囁くと
ごレン公さまは目を輝かせ
「そ、それは たのしみ だ。花井くん、アベくん、今日はこの地に 泊まろう かね」
とお供で警護担当の花井梓乃進と阿部隆也助部三郎を振り返った。
「またクソレは食いモンでごレン公を釣って勝手に泊まる場所を決めやがって…」
阿部はギロリとクソレ兵衛を睨んだが、ごレン公に忠実は花井は
「わかりました。それでは早速宿を見つけてまいります」
と、ご一行より先に町に入っていったのだった。
ほどなくして今夜の宿も決まり、後から来る田島飛猿悠一郎と沖七の為に目印のメットを宿の窓からぶら下げて
一行は宿でのんびりくつろいでいた。
「本日はご利用まことにありがとうございます。この宿のあるじの俺左衛門でございます」
宿の主人が挨拶にきたが、勿論ごレン公様の正体は内緒である。
「お世話になります、さいたま国のタマタマ問屋の若君の廉右衛門と連れでございます。よろしく願います」
ごレン公はこういう格式ばった挨拶は苦手なので、代理で阿部があるじに挨拶を返した。
「時にあるじ、何だか顔色が悪いようだが何か心配事でもあるのか?」