阿部「三橋にもう一個穴が欲しい」

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225fusianasan
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某ゲームパロ注意

3人に案内させ、俺はとりあえず2階のはしから三番目の教室に入った。
短髪チビとたれ目はそれなりに落ち着いているが、ふわふわしたひよこみたいなのがずっとピーピー泣いていてうざい。
ああ、なんでこんなことになっちまったんだ。
「くそっ、なんでこんなことに、早く、あともう1人・・・」
ガタン!と音をたてて窓側の椅子に座る。外を見ると赤いランプが見えた。
やっぱりここに居座るしかないのか。まだつかまるわけにはいかない。
「三橋、大丈夫だから・・・」
3人は俺から少しはなれて立っていた。たれ目がひよこを慰め、チビはじっと窓の外を見ている。
予想外の人質だ。他人に迷惑をかけるつもりはなかったがこうなってしまった以上仕方がない。
使えるものはすべて使うことにしよう。
まずは・・・そうだ、少しでも時間を稼げるように・・・。
「おい!」
チビとたれ目がこちらに顔を向ける。ひよこは大げさなほどビクッとしたが下を向いたままだった。
「おまえら、ここにある机をドアの前に並べてバリケード作れ」
「なんで・・・」
「いいから早くしろ!」
たれ目が反論しようとしたがさえぎってやった。ひよこがまたビクッとする。
「・・・阿部。今は従おうぜ」
チビはあんまり頭が良くなさそうだが察しがいいようだ。ここはヘタにもめないほうが良いと判断したのだろう。
大人しく机をドアのほうへと並べ始めた。
「・・・ちっ」
たれ目もしぶしぶ続く。ひよこはまだ泣いていて、おろおろと右往左往するだけだった。

しばらくして教室内の机がすべて廊下側へと並べられてバリケードが完成した。
頼りないがこれで少しは突入が遅れるだろう。その数秒で逃げられるかもしれない。
そうこうしていると窓の外から(どうやら校庭があるようだ)拡声器を通した声が聞こえてきた。
『○○!この学校は包囲された!大人しく出て来い!』
出て来いって言われて出て行くやつがいるか。馬鹿野郎。