(なんかカオスになりそうな予感がして俺どうしよう)
あらすじ:三橋おお泣き。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191775700/280 「・・・・・・ようやくってどういうこと」
「・・・このくらいでケンカするって、奥さんと先輩って相性悪いんじゃないすか」
「質問に答えろよ。このくらいって何」
「・・・・・・・・・」
中村は斜めに視線を落として黙っている。だんまりかよ・・・
静かに喫茶店に流れるジャズの調べに乗る昼時の少し賑やかな会話がやけにうるさく聞こえた。
少しの沈黙の後、俺がふぅっと大きくため息をつくと、中村は拗ねるような顔で口を開いた。
「・・・奥さんには先輩は理解できないって言ったんすよ」
「・・・・・・どういうこと」
「先輩、結婚してから変わりましたよね。付き合い悪くなったし、仕事中もなんか上の空だったりさ」
「それがお前に何か関係あるのか」
中村は機嫌を悪くしたように眉間に皺を寄せる。
「奥さんなんかより、俺のほうが先輩と付き合い長いんすよ」
付き合いが長いっつっても、こいつは入社2年目だ。俺がレンと知り合ったのと期間はほとんど変わらない。
「普段だって、俺のほうが先輩と一緒にいる時間のほうが長いし、それに・・・」
「それとこれと、どう関係あるわけ。俺はなんでお前がレンにあんなこと言ったのかって聞いてるんだ。」
少し強い口調で言うと、中村はまた斜めに視線を落として黙ってしまった。
もう仕事の時間も迫ってきている。会社に戻ろうと、俺が席を立ち上がった瞬間だった。
「俺・・・俺、先輩のこと好きなんですよ。なんでそれ気づいてくれないんすか」
そのまま中村はガタッと席を立ち、走って喫茶店を後にした。