阿部「三橋!今日こそ結婚すんぞ!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
127社内恋愛
※オレラーノの俺すげーなー想像でここまで書けるなんて。
 俺はかなり実体験入ってるから特定されないかとガクブルだ…
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191775700/901

「ということで、こちらの要望といたしましては…」
空調の利いたオフィスの一室で、会議は滞りなく進んだ。
クライアントの無理な要望に対して論理的に切り返す中村。
こいつ、普通に仕事してる分には能力高いんだよな。
「分りました。現行のDBに情報がない部分についてはそのようにしてください。
 それでは、長くなってしまいましたが今日はこの辺で…」
ぞろぞろと出席者が退席し、俺たちも帰る支度をする。
どんな嫌がらせがくるのかと身構えていたんだが
正直何もなくてちょっと拍子抜けした。

「阿部君、もう定時回ってるけど直帰するかい?」
「いえ、一旦社に戻ります」
「そうかい」
一瞬中村の口の端が上がったような気がしたけど、気のせいか?
「じゃあ俺は直帰するから、会社に電話してくるね」
あーやっと終わった。
やっと三橋に会える。
毎日会ってると一日会えないだけでもこんな堪えんのな。
俺はニヤニヤを隠せないでスキップしながら会社へと向かった。
128社内恋愛:2007/10/08(月) 08:02:24
>>127

「ただいま戻りましたー」
七時を回ったオフィスにはまだ結構人が残っていた。
あれ、三橋は?
三橋がいない。トイレかな。
俺は自分の席に座ると、端末の電源が入っていることに気づいた。
「あー阿部君のパソコン、昼間ウィルスチェックしてそのままになってた」
林さんだ。
相変わらず上海をしながらすまんなーと手をひらひらさせていた。
俺はやれやれと一息ついてモニタの省電力モードを解除する。
と、右下にメッセのアイコンが点滅しているのに気づく。

―阿部君、大丈夫かな?―
―いじめられてないかな?―
―今日はお昼、林さんと食べたよ―
―事務さんにおはぎ貰ったよ。後で一緒に食べようね―
―阿部君の机、掃除しておいたからね―
―俺の作ったプログラム、初めてちゃんと動いたよ―
―阿部君、俺は一人でも大丈夫だから―

全然大丈夫じゃねーじゃん。
そこには三橋からのメッセが山のように溜まっていた。
よっぽど寂しかったんだな。
俺は顔を綻ばせながら一通一通大事に読んだ。
そして最後のメッセを開いた瞬間、背筋が凍りつくのを感じた。