>>895 ―昨日のお前、エロかったぜ―
俺のメッセに反応して三橋の顔がうっすらと赤くなる。
俺と三橋の席は少し離れているが、モニタの隙間から辛うじて顔が見える。
俺は三橋が一人のときを見計らってはこんなメッセばかり送っている。
―今日は、指三本入れてみていいか?―
―俺、お前のうんこ舐めてみたいんだけど―
―愛してるぜ、三橋―
俺の恥ずかしいメッセにいちいち真っ赤になって反応する三橋が
可愛くて可愛くてたまんねぇ。
これも一種の羞恥プレイってやつかも。
なんてアホな遊びをしていると、突然中村に呼びつけられた。
「阿部君、ちょっと」
「…はい、なんですか?」
「明日のクライアント会議、僕と阿部君で行くことにしたから」
なに?
いつも三橋三橋のお前がなんで俺なんだ?
俺に嫌がらせでもするつもりか?
でもま、三橋に何かされるよりよっぽどマシか。
なんて考えていた俺は本当に甘ちゃんだった。
中村の狙いは最初から三橋だったんだ。