http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191598714/502,506 ねちょり、とお尻の下にジェルが塗りつけられる感覚だけが脳みそに届く。
阿部くんの手がオレのお尻の割れ目を上下にすべった。
骨の埋まった硬いところを離れ、ふやけた肉の曲線を下っていって、やがて山のてっぺんとか、タマネギのてっぺんみたく尖ってるとこにたどり着く。
阿部くんの指がとっかかりを引っ掻くように曲がったのが分かった。爪、ないから痛くないけど。
「三橋」
阿部くんの声でハッと気づいたけど、自分でも知らないうちに目を閉じていたみたいだった。
「な、なに」「悪ぃけど、おれのシャツの前、開けてくんない?お前のチンコで汚れちまう」
下を見ると確かに、阿部くんの胸元にジェルでぐちょぐちょのオレのちんちんが接近していて、あともうちょっとで白いシャツに触れてしまうとこだった。
「ご、ごめっ、オレ、阿部くんに付かないように、気をつける!脱がないでも、ヘーキだよっ」
「触んのは構わねーから、だからさっさと脱がせろ」
「あ、うん」
阿部くんの肩を掴む手を離して、開襟シャツのボタンを上から順にハズしていく。
第一ボタンは最初から外れてたから、二つめから、か。ひと、ふたつ、みっつ、
三つ目のボタンがボタン穴のほつれた糸に引っかかって難渋した。
その間もオレのお尻の上で阿部くんの手は仕事を続けている。穴の位置を確認して、今度は手の平に溜めたジェルを押しつけてきた。
手の平とお尻の間でジェルが詰まって、ぶちゅって音が鳴った。うぉおおっ、こそばゆい。ボタンも外れないよ。
「早くしろ」
焦ってる時に限って急かされるような気がするな。
「糸がジャマして、外れ ナイ」
「糸ォ?んなもん切っちゃえよ」
あ、そうか。阿部くんの言うとおりに思いっきり引っ張ってぷちりと切った。細い糸が指の腹に食い込んで、ちょっと痛かった。
よっつ、め!って阿部くんのシャツ引き寄せて、それで全部外し終わった。よし!
でも下のTシャツはどうやって脱がせればいいんだ?
「阿部くん、Tシャツはどーしよう?」
「部活でアンダー代わりに着ることにする。換えは持ってきてるから気にすんな」
そっか、って呟いたオレの声は自分でも不満げに聞こえた。
「どーした?」
説明しにくいな、と思う。阿部くんの裸が見たいわけじゃないけど、どっか残念な気分だ。
「なんでもない、ですよー」
浅いTシャツの襟に親指をつっこんで鎖骨をぐりぐり触ってたら、だから気にするな、汚していいから、って言われたけど気にするところが少し違う。