地震全然わかんなかった
※キャラ捏造注意
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191084285/432 「シュン、くん、おれ、あっ汗臭い よ」
三橋さんが遠慮がちに、ちょっと焦ったように言った。
なんか色々と今さらって気がひしひしする。
気になんないっす、と早口に返して、また口にかぶり付いた。
俺は顔を斜めにして、三橋さんの頬の裏側あたりを舌で舐め上げた。
ぐちゃぐちゃに、三橋さんの唾液を吸い取って俺のを流し込む。
顔を離すと、三橋さんの口の周りが濡れて光っていた。
三橋さんの赤い舌がチロリと出てきて右から左に動いて唇を舐め取る。
その仕草にドキッとする。
三橋さん、と声をかけると髪と一緒の色素の薄い瞳にうっすら涙を浮かべて俺を見た。
「舌出して下さい」
そう言うと、三橋さんがおずおずと赤い舌を口から覗かす。
俺はそれをフェラするみたいに咥えこんで、三橋さんの味を堪能する。
ザラザラの表面を俺の上唇で感触を確かめて、いつもより少しだけ熱い温度のそれを吸い上げた。
三橋さんがちょっと苦しげに眉を寄せる。なんだか悲しかった。
キスを続けながら、三橋さんのシャツをズボンから引き抜く。
本当は服を引き裂いて早く三橋さんの肌にありつきたかったけど、がっついてるみたいでかっこ悪いからなるべくゆっくり手を動かした。
口から離して、首筋に向かう。そこで、俺の手が止まった。
「あ‥‥」
俺が何を見つけたのか、三橋さんも気づいたんだろう。耳元でかすれた声がした。
ほとんど消えかけた紅いキスマークの周りについた、赤い歯型。
こっちも消えかけてたけど、誰が付けたかなんてすぐにわかった。
「あ…っの、や やっぱり…」
三橋さんの声を無視して、俺は破くみたいにして服を剥ぎ取る。
日に焼けることがない白い胸に俺がつけた覚えのない痕がある。こっちは痛々しい。
不思議と怒りは湧いてこなかった。ただ、三橋さんが哀れで仕方なかった。
俺と会ってなさえければ、たぶんいつか、今も、兄ちゃんと笑っていられたはずなのに。
だけど、それこそ今さら、だ。