阿部「三橋のキンタマは石鹸の香り」

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朝、俺の下駄箱にて、白い封筒を発見した。
今までの三橋からの手紙は封筒には入っていなかった。
これは、三橋からか？
一瞬、他の可能性も考えたけど、十中八九三橋だろう。
手に取ると、結構厚みがあった。嫌な予感がする。
そのまま見ずに捨てようかと思ったが、見ないのもそれはそれで気になる。
俺はとりあえず、教室へ向かい鞄を置いてトイレに向かった。
ちなみに、相変わらず例のオニギリが俺の机に置いてあった。
それにもいつものように手紙が入ってる。

今日はふんぱつして、イクラです　よー。最近、元気ないから、オレ、心配…。　　　三橋　廉

一人新婚さん気分は相変わらず。元気ないのはお前のせいだ。
一応手紙にツッコんで、俺は封筒を手にトイレの個室へ向かった。
たぶん、中に入ってるのは写真だろう。
ストーカーのテンプレ行為だ。俺の盗み撮りかなんかだろう。
別に俺の顔なんかに興味はなかったが、どの辺で、いつ撮影されたものか知りたかった。
その方が防御策なんかを立てやすいからな。
そう思いながら、俺は写真を取り出して見てみる。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああっ！！」

なんだ、どうした、大丈夫か、とか言う声が個室の外から聞こえてきた。
それで、失いかけた意識を取り戻す。
俺のあまりの悲鳴に外がにわかにざわめいている。
ドンドンというドアをノックして、安否を確認された。
俺は、「ごめん、ゴキブリが…」と辛うじて答えて、驚かすなよ、大げさな、と返された。
本当にゴキブリだったらどんなに良かったか。
ハラリと写真が何枚か、便器の中に落ちた。
三橋のオナニーが写った写真‥‥。