阿部「三橋!虎穴に入らずんば虎児を得ず!」

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俺はどんな形であれ浮気はしない主義なんだ。

そう阿部に言ってやって俺は教室へ戻った。
その時ちょうど昼休みを告げる鐘が鳴る。
昨日同様、俺は昼飯を食い損ねた。野球部の男狂いのせいで。
可哀想な俺は自分を労わるために朝彼女から貰った飴をせめてもの慰めに口に入れた。

次の日も、俺の机には例の巾着袋が置いてあった。
一応確認してみると、またオニギリだった。デッカイのが2個。
そして、また真っ白な小さい手紙。今日のはこう書いてあった。

今日はシャケとおかかです よー。今日も1日がんばって、ね。   三橋 廉

コイツ‥新婚さん気分か。一人で随分と盛り上がってるなあ。
もはや、俺はのん気な気分で事を見れるまでに達観したようだ。悟りの境地だ。
手作り弁当攻撃くらいは華麗にスルーできる。
まあ、捨ててしまうのはさすがに可哀想なので、とりあえずは昨日のように持ち帰る。
でも三橋にお礼も言わなければ、会っても目を合わさない。何事もなかったかのような態度を示した。
これで三橋が諦めてくれればいいが…。

と、思った俺が甘かった。
三橋の変態指数を俺は舐めてた。最も俺の常識的な脳でアイツの変態性を測るには目盛が全然足りないだろうが。
手作り弁当生活5日目。
三橋は満を持して、弁当以外の攻撃を俺に仕掛けてきた。
俺の自分のチンコを本格的に死守する攻防戦はここから始まった。