阿部「三橋のキンタマは石鹸の香り」

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310エロゲっぽい三橋
断片的にちょいちょいつづけたい。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1191006086/70,180,188

「やっべー。超だっせえ」
ある日の夜。
すっかり肌寒くなった夜風に震えながら俺はひとり自転車を走らせていた。目指している先は学校だ。うっかりケータイを忘れてしまったことに今さっき気がついたんだ。明日でもいいっちゃいいんだけど、ちとね。何かないと落ち着かねっつか。気になるんだよなあ。
だせえけど依存症の類いかもしんね。そんなわけで、俺は学校に向かっていたんだ。

まだ残っている奴がいるみたいだなあ。

自転車置き場に数台自転車が置いてあるのが見えた。
それとも2ケツとかパンクとかで自転車だけ置いてあるのかもしんない。それに部活でまだ帰ってねえ奴もいるし。
俺は深くは気にせず、適当に駐輪すると夜の校舎に向かった。

夜の学校ってこええ。月明かりが窓を照らして俺の影だけが伸びている。廊下をぺたぺた歩きながら俺は考えてしまう。歩いても歩いても廊下がずーっと伸びて続いていったらどうしよう! このまま学校から出られなくなったらどうしよう! 無限廊下! うわぁあ、超こええ! 
俺は走り出していた。そんな15の夜。

「……」
「っ…」
どこかの教室から物音がする。ていうか人の話し声みたいな感じ。ぱっと見、電気がついている教室は見当たらない。どこから声がするんだろう? 俺は走るのをやめて耳をこらしながら、ゆっくりと歩き音声の出所のサーチをはじめた。
怖いけど。謎のまま帰る方がもっと怖い。

ここだ。
俺はある教室に見当をつけた。