できた。みはしっこおっきおっき
とりあえず今回はここまで
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1190819006/923 わかるのは、今、目の前で厳密に、俺に傷を付けられて、逃げもせずにただ、
つっ立って震えている三橋に、どうしようもなく興奮してるってことだけだ。
フツーじゃねえな。俺は妙に冷静に思う。目前には涙と唾液と血に濡れて、見
るも無残に頬を腫らした三橋。ハの字に眉垂らしてぎゅって目ぇ閉じて、何も言
わずに震えている。これの所為だ。思い至った俺は逸らされた三橋の顔を、顎を
つかんで正面に向き直らせた。「…っく ん」三橋は震えながら俺の名を呼ぶ。
ふるえる声で、制止の意を込めて俺を呼ぶ。「三橋」俺はそれに答えた。見つめ
る先で息を飲む三橋に、俺は笑みを刷いて見せる。瞬間、三橋の肩から
みてそれとわかるほどに、強張りが抜け落ちた。「…ホントお前」バカだな。笑み
はそのままに、俺は言葉を紡ぐ。三橋の目が見開かれる。ぽた、とまた一つ、瞳のは
しから涙の礫が落ちる。ああ、本当に三橋はバカだ。バカでどうしようもなくて、ぐ
っちゃぐちゃにしてやりたくなる。結局、それなんだ。俺が三橋に求めている
ことは、それなんだ。「三橋」顔を寄せて耳元で、名を呼ぶ。やっとわかった。俺が
お前に何をしたいか。俺、やっとわかったよ。「三橋」呼べば呼ぶほどに、三橋は息を
つまらせながら、小刻みに震える。顎を掴んだのとは逆の手で、俺は三橋の利
き腕を撫でた。手首まで。そこをきつく握り込み、持ち上げてロッカーへと静かに
おしつける。がしゃ。僅かな金属音。体温さえ伝わってきそうな距離で、俺は昂ぶ
った感情そのままに三橋へと告げた。「わからせてやるよ、全部」三橋の頬を、乾
ききれない涙がまた、濡らした。